
WEBデザイナーになるにはどうすれば一番良いのでしょう。
最も良い方法はありますか?

タイトルの通りですが、未経験者やスキルの低い人に向けて最適な方法があるので、詳しく解説します。
参考までに私の経験は以下の感じです。
- デザイナー経験15年程
- 転職エージェント使用経験あり
- デザイナー面接官経験あり
ちなみにアルバイト(後輩)にデザインを教えることもありました。
【未経験】WEBデザイナーはバイトから始めるのが正解【現役デザイナーが考える戦略】
この記事で分かること
- WEBデザイナーはバイトから始めるのが正解な理由
- 本当に何も知らなければアルバイトも出来ない話
- バイトというだけで敬遠するとよろしくない話
- バイトWEBデザイナーのメリットデメリット
- 正社員に登用されることもある
- バイトなので辞めてもダメージが少ない
WEBデザイナーはバイトから始めるのが正解な理由
小難しく書いていますが、結論から言うと
- アルバイトであれば、採用されやすい。
- 現場の空気を経験できる。
- スキルを盗める。質問できる。

加えて、デザイン業は経験やスキルのある人であれば転職が比較的簡単である・・という特徴があります。
データなんかでは見えにくいですが、スキルさえあれば40代を超えても転職している人を割といます。
そもそも、WEBデザイナーやクリエイター系の職業は、スキルがあってはじめて成り立つ仕事です。
未経験者を正社員として雇用して、給料を払いながら育てていくという考えの企業は少なくなっているのは言うまでもありません。
新卒の場合でも、専門学校などで数年間スキルを学習した上で、その後の成長や期待値を評価されて採用に至るケースがほとんどです。
いきなり即戦力になる新人はほぼ居なくて、クラスでトップになるような優秀な人でさえプロの現場でモノになるまでにはそれなりに時間が掛かります。

大概最初は仕事をサポートするアシスタントとして働いてたりします。
未経験者は「スキルや経験がないのでそもそも正社員になれない」そう考えていた方が良いでしょう。
ただ、WEBデザインの基礎スキルに関しては、正直年単位で学習する必用もなく、数か月のスクールのカリキュラムを受ければ比較的簡単に身に付けられます。

優秀な人であれば独学でやってしまうのも可能です。
参考までにこんな無料サービスもあるので手始めに触ってみるのもありです。
WEBデザインを学ぶのに何年もかけて専門学校に行くのは少し時間を掛け過ぎな印象です。
WEBデザイナーのアルバイトを探すのにおススメサービス
こちらにまとめました。
バイトWEBデザイナーのメリットとデメリット
先ほどと少し被りますが、バイトでWEBデザイナーをするメリットはこちらです。
メリット
WEBデザイナーはバイトだと正社員に比べ確実に採用されやすい
バイトなので正社員よりは格段に採用されやすいです。
そもそも中途採用で未経験者を受け入れる企業はほぼほぼありません。
半面、最初からバイトとして採用して様子をみてから正社員にする方が、企業側には合理的でリスクを抑えられ無駄が無いのです。


バイト入社は、企業側にも働く側にも優しいWinwinなのです。
バイトでも正社員同様の経験やスキルを得られ、触れられる
最大のメリットとも言えるのがスキルと経験の獲得です。ここを獲得できれば今後の転職活動が最初よりも格段に簡単になります。


社員の人に、少し、前のめりに「やらせてくれませんか」「教えてくれませんか」と言葉をかけるくらいが良いでしょう。
拘束時間をある程度コントロールしやすい
アルバイトなのである程度拘束時間をコントロールしやすいです。正社員であれば長い残業時間になってしまうことも多いので、この点はとても有利です。
雇う側もあまり残業させると、時給計算でコストが高くなってしまうこともあるのです。
現場はスキル向上できる最高の環境
現場はどんなスクールよりも、スキル向上出来る環境だと言えます。
理由は、甘えることが不可能になり「しなければいけない」環境に身を置くことでスキルを習得しなければならない状態に追い詰められるからです。
もちろん何から何まで教えてくれるわけではないでしょう。自分で調べて自分で解決しなければならない時の方が多いかもしれません。
しかし少なくともスクールでそこまで緊張し集中を必要とされる場面はないので効率良く短時間でスキルを身に付けるにはこの上ない環境なのです。
正社員に登用されることもある
ある程度、スキルを身に付け動けるようになってきたら正社員に格上げになったりするケースは割とあったりします。
企業によってはそもそも、窓口が
バイトをして使えそうなら→正社員という道しかない
場合もあったりするので、バイトだからダメみたいな考え方は捨てた方が良いかと思います。
バイトなので辞めてもこちらも企業側もリスクやダメージが少ない
バイトをしていて「ちょっと違うな」と感じた場合は方向転換が簡単にできます。
バイトであるがゆえに企業側のリスクも低くWINWINな方法なのです。
経験とスキルを積めれば次の転職が簡単になる
デザイン業の特徴というかスキルが求められる職業全体に言えることかもですが、
バイトを始める前のほぼノースキル状態と、バイトを経てスキルを身に付けた状態では、
次の転職がかなり簡単になってきます。
デメリット
雑用をやらされることも多い
これも現場でよくあることですが、アルバイトで入社すると、雑用を頼まれたりすることが多かったりします。
掃除は勿論、コピーであったり、資料の用意や、文字校なんかもあるでしょう。
純粋にWEBデザインだけに集中できるかと言われれば不可能です。そういうものではないことはあらかじめ知っておきましょう。


どうしても簡単で量のあるような作業は頼みやすいのです。
いつでも切られる
アルバイトなので切りやすい。これはちょっと仕方ない事実です。
雇う側からしてみれば便利な雇用形態なのでいつでも切られる覚悟を持ちつつスキルを盗みましょう。
給料は安い?
実はWEBデザイナーの給料はバイトの方が高いのではないか・・・。みないなことがあったりします。
ボーナスと残業代が出る出ないが大きなネックになります。
WEBデザイナーの給料は449万と出ていますが、東京や関東の給料が高めで釣り上がっているので地方に行くと約350万円になります。
そして、残業時間ですが、全国平均は25時間とありますが、100時間は普通くらいに考えておいた方が良いように思います。
仮に、「一か月23日勤務」「ボーナス50万」「残業55時間(1日2.5時間の残業)」「時給1,000円」で計算すると・・・
- 正社員・・・・250万円÷12=月額20万円(+ボーナス50万×2)
- アルバイト・・時給1,000円×8時間×23日=184,000円+残業代55×1,100円=60,500円 =24万4千500円-保険料約4万=月額20万4千500円
かなり強引な計算ですが、私が過去にも上の計算と同じようなことがありました。
新人の場合、正社員だろうと、アルバイトだろうと、ボーナスが出ない企業と比べると給料はそんなに変わらないのです。


残業が100時間を超えたりすると正社員よりもらえたりもします(笑)
余裕があるわけでもないですが、数年間であれば、修行だと思って我慢できるレベルな気もします。
思考停止しがちになる
単純作業や作業が多い傾向になってしまうので、思考停止に陥りやすいです。
スキルを習得して次にステップアップする意欲も低下してしまっては元も子もないので、環境に慣れてしまわないよう心掛けておくのが大切かと思います。


常に自分から動いていくことは大事です。受け身になるとデザイナーとしても良くないですし。
局所的な仕事が多くなりがち
先ほどともかぶりますが単純作業や、事務的な作業が多くなりがちになります。
デザインは、大きく「考える」「作業」の二つに分かれます。
仕事を任せるデザイナーやディレクターも、効率が良いやり方を考えるので「考える」ことは自身で行い、「作業」を他人に任せてしまいます。
そして作業の中の、更に単純な部分がアルバイトに回ってくるのです。


この状況下でも現場を感じ、スキルを盗むことは忘れずにいたいものです。
家族のいう事や世間体が気になる場合は肩身が狭くなる(社会的信用が低い)
独り身で、WEBデザイナーに成りたい人であれば修行と思って取り組んで行けば良いと思います。
もし結婚していて、転職しWEBデザイナーとして生きていきたいというのであれば、それなりに覚悟や、家族の理解も必要になってきます。
アルバイトとしてスキルを身に付ける期間は数年間は掛かるかもですが、その間に色々な人間間の摩擦が起きることは予想できます。
アルバイトが決まったとしても、その後順調にスキルを身に付けキャリアアップ出来る保証はどこにもありません。


ここだけは本人次第
誰のせいにもできません。
WEBデザイナーの正社員への道
未経験者がWEBデザイナーを正社員として目指すのであれば、最も現実的なのが
数か月間のスクールに通う、もしくは独学で
「独力で0からホームページを完成できる」程度のスキルを身に付けるということです。


手段は問いません。とにかく独力でホームページ作成できることがスタートラインです。
その状態から、企業のアルバイト募集に応募、いきなり正社員枠が開いているならばそこに飛び込む。といった感じで現場に潜り込みましょう。
そこまで行ってしまえば半分以上終わったようなもので、後はプロの細かい技術を盗み自分の作品のクオリティアップ、作成スピードのアップを意識していけばOKです。


そんな簡単に言うなとも言われそうですが、私が思うには未経験からWEBデザイナーになろうというのであれば、この道以外に無いです。
医者とか弁護士とかに比べたらはるかに簡単でしょう。
センスが必要なのではないか
私が思うにWEBデザイナーはグラフィックデザイナーよりもセンスが必要ありません。
デザインをするというより「正解に当てはめていく」という方が正しい認識かもしれないです。
WEBデザインはウェブ上に正解のデザインがたくさん落ちています。正解か不正解かの判断は出来るようにしておき、自分が作りたいデザインを正解のデザインに当てはめていけばだいたいは形になってしまいます。
デザイナーやクリエイターは、自分の中からオリジナル100%のものを生み出して作成するみたいな幻想を思っている人も多いです。
ですが、そんなことは不可能で絶対に何かの影響を受けて作品に必ず表面化します。


オリジナル100%での作成は不可能なのです。
言い方が汚いですが、そのままパクってはダメですが、パクってアレンジして見る側に分からなくなればOKなのです。
なのでセンスは要りません。
まとめ
今回は未経験者がWEBデザイナーになるための方法をまとめてみました。
スキルは裏切りません。何で学ぼうと、どういう方法で身に付けようと、関係はありません。
基礎をコストを掛けずに身に付けたいなら、独学か職業訓練。
怠けてしまう心配があるのであれば、数か月のスクールに通うのが適しています。
基礎が身に付けば、そこからアルバイトで入社をして現場の雰囲気、プロのスキルを吸収し次の段階への準備をしましょう。
少なくとも一年から二年くらいの継続した努力が必要になってきますが、他の難しい資格の必要な職業に比べれば明らかに簡単です。
それでは以上です。
誰かのお役に立てれば幸いです。
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