
WEBデザイン技能検定ってどうなの?
取る意味はあるの?
なんの役に立つんだろう。

今回はWEBデザイン技能検定について詳しくまとめていきます。
WEBデザイン技能検定に合格すると、ウェブデザイン技能士となれます。
特に就職、転職の際には有益な資格となります。
WEBデザイン技能検定は有益か【WEBデザインの”国家資格”です】
- WEBデザイン技能検定とは何か
- WEBデザイン技能検定は必要か
- WEBデザイン技能検定をとるメリットデメリット
- WEBデザイン技能検定の合格率と難易度
- WEBデザイン技能検定の過去問
- WEBデザイン技能検定がどういった人が取得するべきか
- WEBデザイン技能検定を受けてみた経験談
WEBデザイン技能検定とは
WEBデザイン技能検定とは、2007年に生まれたウェブサイトを作る際のスキルや知識、技術、実務能力に至るまでを試験する、WEB業界初、唯一の国家資格です。
3級から1級の3段階に分かれておりそれぞれ難易度や受験資格が変わってきます。
WEBデザイン技能検定は、厚生労働省が職業能力開発促進法第47条1項に基づいて作った試験で、特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会が実施しています。
WEBでのスキルの中にプログラミングがありますが、WEBデザイン技能検定はWEBデザインに特化した「ウェブデザインそのもののスキルと知識、ユーザビリティなど」に焦点を当てた試験です。
プログラミングの領域での試験ではないことは知っておきましょう。この点は基本情報技術者試験という別の試験での領域となります。

両方持っていても良いですが、現状の優先順位は
基本情報技術者試験のほうが上かもですね。
クライアント、特に個人のお客様だと”国家資格”の肩書は
大きく影響するので有利に話が進めやすいこともあるでしょう。
合格したからと言ってデザインスキルが向上するなどは期待できません。
WEBデザイン技能検定は意味がない?

WEBデザイン技能検定は意味がないとよく聞く意見ですが、全くそうではありません。
仕事をする上でのメリットは大きくはありませんが、転職就職する際にはスキルの証明としてかなり有益です。
WEBデザイン技能検定の有益性

WEBデザイン技能検定を取得するメリット
仕事に使う場合
実際はウェブデザインの仕事をしようと思ったら、資格よりも実績が重要です。
今まで作った作品をポートフォリオにまとめてクライアントに見せることで、その人に仕事を頼むとどういったものが完成するのかおおよその想像が出来てきます。
WEBに関して広い知識やスキルがあったとしても、一般にはその知識は共有されているものではありません。仕事を頼む際に知識のないクライアントからすれば国家資格というブランドは安心材料になるはずです。
ただしWEB業界の移り変わりのスピードは思っている以上に早いので取る意味がないといった意見だったり、活かせない人も多いです。
今後WEBデザイン検定が、弁護士や建築士のようなブランドまで上がっていくのは難しいですが、自身のブランディングに国家資格が必要であれば取った方が良いでしょう。

取るなら1級でないとブランド力は弱いかもですね。
就職、転職には使う場合
就職や転職する際にWEBデザイン技能検定は有利に働きます。勿論1級だとそれなりに条件も難しく合格率も低いので努力を形にできるメリットが大きいです。
会社サポートで受けれるなら率先して受けておいた方が今後のことも考えて受けてみましょう。

最大のメリットはこっちですね。
2級以上の取得が良いでしょう。
WEBデザイン技能検定は何級が必要なのか
仕事に影響があるのは2級以上が必要かと思います。
3級は、WEBデザイナーでない人でも合格が狙えるのですが、簡単なのでそこまでの価値はありません。ただ、実務の未経験者が2級以上を狙うのには取らないといけないので、
学生にはおすすめです。
WEBデザイン技能検定の試験要項、合格率、難易度など


詳しい内容をまとめました。
WEBデザイン技能検定3級
実際にはあまり役には立たないです。内容が未経験者が独学で取れる程度のものだからです。
しかし等級は低くても国家資格なので自分の経歴を華やかにはしてくれますね。2級取得の足掛かりにしたいところです。
受験資格 | ウェブの作成や運営に関する業務に従事している者及び従事しようとしている者 |
難易度 | 簡単 未経験者が独学でも可能なレベル |
合格率 | 60%~70% |
試験方法 | 【筆記試験】(マーク方式):「多肢選択法」「真偽法」形式 【実技試験】課題選択方式 |
試験時間 | 【筆記試験】60分+実技試験45分 |
合格基準 | 【筆記試験】70/100点以上 【実技試験】70/100点以上(ただし各作業分類において配点の60%以上の得点を得る必要あり) |
学習に必要な時間 | 【筆記試験】50~100時間 【実技試験】10時間~15時間 |
学習方法 | 【筆記試験】参考書・過去問・ネットでの知識確認など 【実技試験】過去問演習 |
必要なソフトとpcの機能 | ブラウザ、テキストエディタ(メモ帳など)Photoshop Dreamweaver・Fireworks・Flash |
学科試験科目及びその範囲 | インターネット概論 ワールドワイドウェブ(WWW)法務 ウェブデザイン技術 ウェブ標準 ウェブビジュアルデザイン ウェブインフォメーションデザイン アクセシビリティ・ユニバーサルデザイン ウェブサイト設計・構築技術 ウェブサイト運用・管理技術 安全衛生・作業環境構築 |
実技試験科目及びその範囲 | ウェブサイト構築 |
受験手数料 | 学科: 5,000円 / 実技: 5,000円 (35歳以上)または3,000円(35歳未満)※ |
WEBデザイン技能検定2級
仕事をしていて実際に価値がある資格になってきます。
フリーランスの方であれば名刺に大いに載せましょう。しかしWEBは規格や常識が変化が激しいです。
現状だと更新制度はないので、取得して年数が立てばたって古いものほど役に立ちません。


更新制度がないということは
逆に言えば取りさえすれば今後価値が上がる可能性が大きいです。
WEB事業は今後も伸びて行く傾向にあるので。
受験資格 (いずれかに該当) | ・2年以上の実務経験を有する者 ・職業高校、短大、高専、高校専攻科、専修学校、各種学校卒業又は普通職業訓練修了した者 ・大学を卒業した者 ・高度職業訓練を修了した者 ・3級の技能検定に合格した者 |
難易度 | やや難しい |
合格率 | 30%~40% |
試験方法 | 【筆記試験】(マーク方式):「多肢選択法」「真偽法」形式 【実技試験】課題選択方式 |
試験時間 | 【筆記試験】60分+実技試験120分 |
合格基準 | 【筆記試験】70/100点以上 全40問 【実技試験】70/100点以上(ただし各作業分類において配点の60%以上の得点を得る必要あり) |
学習に必要な時間 | 【筆記試験】50~100時間 【実技試験】10時間~15時間 |
学習方法 | 【筆記試験】参考書・過去問・ネットでの知識確認など 【実技試験】過去問演習 |
必要なソフトとpcの機能 | ブラウザ、テキストエディタ(メモ帳など)Photoshop Dreamweaver・Fireworks・Flash |
学科試験科目及びその範囲 | インターネット概論 ワールドワイドウェブ(WWW)法務 ウェブデザイン技術 ウェブ標準 ウェブビジュアルデザイン ウェブインフォメーションデザイン アクセシビリティ・ユニバーサルデザイン ウェブサイト設計・構築技術 ウェブサイト運用・管理技術 安全衛生・作業環境構築 |
実技試験科目及びその範囲 | ウェブサイト構築 |
受験手数料 | 学科: 6,000円 / 実技: 12,500円(35歳以上)または7,000円(35歳未満) |
WEBデザイン技能検定1級
勉強内容も多くかなり難しい内容になってきます。基礎的なコンサルやプランニングの領域にも踏み込んでくるので、そもそも勉強だけではどうにもなりません。
WEBデザイナーとしてもしくはディレクターとして濃密な実務経験が必要になってきます。
WEBの世界は変化が激しいので、常に最新の知識を持てるようにしておかないと対応できないこともあり、過去問が役に立たないこともあったりします。
受験資格 (いずれかに該当) | ・7年以上の実務経験を有する者 ・職業高校、短大、高専、高校専攻科、専修学校、各種学校卒業又は普通職業訓練修了後、5年以上の実務経験を有する者 ・大学卒業後、3年以上の実務経験を有する者 ・高度職業訓練修了後、1年以上の実務経を有する者 ・2級の技能検定に合格した者であって、その後2年以上の実務経験を有する者 ・1級の技能検定において、学科試験に合格した者のみ実技試験を受けられる |
難易度 | 難しい |
合格率 | 10%~20% |
試験方法 | 【筆記試験】(マーク方式) 【実技試験】課題選択方式※作業実技試験は試験用のPCでwebデザインに関する課題に取り組む。 ペーパー実技試験は配布される回答用紙に回答を書き込む |
試験時間 | 学科90分+作業実技試験180分+ペーパー実技試験60分 |
合格基準 | 【筆記試験】70/100点以上 全40問 【実技試験】70/100点以上(ただし各作業分類において配点の60%以上の得点を得る必要あり) |
学習に必要な時間 | 【筆記試験】50~100時間 【実技試験】10時間~15時間 |
学習方法 | 【筆記試験】参考書・過去問・ネットでの知識確認など 【実技試験】過去問演習 |
必要なソフトとpcの機能 | ブラウザ、テキストエディタ(メモ帳など)Photoshop Dreamweaver・Fireworks・Flash・Apache・PHP |
学科試験科目及びその範囲 | インターネット概論 ネットワーク技術 インターネットにおける標準規格・関連規格と動向 ウェブブラウジング ワールドワイドウェブ(WWW)セキュリティ技術 インターネット最新動向と事例 ワールドワイドウェブ(WWW)法務 インターネットに関わる法令等 ウェブデザイン技術 スタイルシート(CSS)とそのコーディング技術 スクリプト サーバサイドアプリケーション ウェブ基準 ウェブビジュアルデザイン マルチメディアと動的表現 ウェブインフォメーションデザイン インタフェースデザイン ユーザビリティ 各種データベースとの連携によるダイナミックなサイトデザイン アクセシビリティ・ユニバーサルデザイン ウェブサイト設計・構築技術 コミュニケーション コンサルティング 企画 プランニング サイト設計 サイト構築 システムデバック ウェブサイト運用・管理技術 安全衛生・作業環境構築 |
実技試験科目及びその範囲 | ウェブサイト構築 ウェブサイトデザイン ウェブサイト運用管理 |
受験手数料 | 学科: 7,000円 / 実技: 25,000円(35歳以上)または7,000円(35歳未満) |


筆記に受からないと実技を受けられないです。
WEBデザイン技能検定を受けてみて経験談


信憑性の高いsnsからの情報を集めました。


Twitter上では、WEBデザイナーなら取っておきたい資格として前向きな意見が多かったです。
”国家資格”ブランドはインパクトが大きいのかなと。
WEBデザイン技能検定の対策と過去問


WEBデザイン技能検定の過去問は 公式サイトに公表されています。
気になる方はこちらをチェックしてみてください。
回答まであるので、ここを勉強しまくっておく必要があります。
また書籍もあるのでチェックしましょう。
3級問題集
2級問題集
1級は解説している書籍はありせん。公式サイトの過去問かでひたすら勉強するしかなさそうです。
WEBデザイン技能検定はどういった人に必要か


3級だと学生におすすめ。
実務経験者であれば、今後のことを考えると2級以上がお勧めです。転職などにも有利に働きます。
本気でWEBをマスターしたい人は1級を目指しましょう。


【まとめ】WEBデザイン技能検定は有益か【WEBデザインの国家資格です】
今回はWEBデザイン技能検定についてまとめてきました。
結論は
- 3級はあまり意味がない
- 2級以上だと就職、転職に効果的
- フリーランスの方だと2級以上が必要
- sns上では取得している人、取得を目指している人が多い
- 今のところ更新制度がないので、今後WEB業界が盛り上がっていくにつれて価値が上がる可能性あり
WEB業界は今後も伸びていく傾向になります。
ただし、WEBデザインに絞らず、マーケティング、AI、プログラミング、WEB広告などを加味した可能性です。それらのスキルは相性がよく、今後もWEBデザイナーの将来性を明るくしてくれるものです。
デザインというものに縛られず柔軟にデザイン以外のスキルを学ぶ姿勢も忘れずにしておきましょう。
私自身の経験から言うと、マーケティングがお勧めです。知識をインプットする時間も比較的少なくていいしプログラミングほど難しくはありません。
本を5冊くらい読めば大体の使える基礎は身に付きます。基礎が身に付けば、WEBデザイナーとしての行動や言動にも変化が起こってきます。
今までは作ることに注力していたWEBデザイナーも、結果が付いてくるサイト作りにシフトできるので、よりWEBデザイナーとしての力が洗練され説得力に重みが増すことになります。
WEBデザインの可能性を自分の力で広げていきましょう。
今回はこの辺で〆たいと思います。
お役に立てれば幸いです。ありがとうございました。
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