
私は過去にデザイン事務所を辞めた経験があります。
結果、割とひどい辞め方になってしまったので共有をしておこうかと思います。
結論から言うとその職場は辞めて正解でしたが、外の世界を経験した上で考えてみるとかなり学びになっていたりするので、反面教師としてブラック企業経験もなくはないのかなと思ったりします。
仕事を辞めて良かった事とその理由【社畜デザイナーだった経験談】
この記事で分かること
- 辞めて良かったこと
- デザイナーの仕事の経験談
- 辞めるべき会社の社長、社員、社風の特徴
- 人を成長させるのではなく退化させてしまう社風の特徴
- 辞めるべきか迷っている人が判断するべき事

仕事を辞めて良かったこと
私がデザイナーのブラック企業を辞めて良かったことはこんな感じ。
- 自信を取り戻せた。洗脳から目が覚めた。
- 超長時間拘束から解放された。
- アホな社長のご機嫌取りから解放された。
- 休日の強制的なイベント付き合いから解放された。
- 常に社長の機嫌を意識し仕事に集中できず、スキルアップも遅くなってしまう職場環境から解放された。


思い返してみると「よくやってたな、過去の自分」と思うくらいカオスな状態でした。
やはり人間付き合いの悩みは一番大きいです。
給料も高くなく、怒られるだけで終わる日とか普通にあったので、何のために出勤して仕事をしているのか分からない時も多々ありました。
私の場合、極端なブラック環境だったので辞めたときは目が覚めるような解放感があって
あの時は洗脳されてたんだなと思うようになりました。
デザイナーの職場を辞めた経験談
当時私が勤めていた会社は、5年ほど勤務していた会社でいわゆる広告系のデザイン事務所でした。


私のプロフィールの文章でも触れていますが、入社した際に決めていたのが「絶対に辞めない事」でした。
これが自身の首を絞めることになります。
グラフィックデザインが主な仕事で、チラシやポスターなど紙系のデザインがほとんどで、当時、時代的にも紙の仕事が減っていて経営状態も良くない状態でした。
そんな状態にも関わらず、社長は「グラフィックデザインの需要が減っているけど無くなりはしない」「良いものが作れれば問題ない」と言ってこだわり、方向性を変えずに突き進む考え方だったので状況は悪くなる一方でした。


今だから分かることですが、当時の私も会社の歯車として動いていて相当バカだったので、従っておけば良いと考えていたのです。
今思えばバカのドミノ倒し状態でしたね。
自信を失い牙の抜けたデザイナーになった
会社で仕事をしていると、社内の会話が否定的な内容で溢れかえっています。
社長が不機嫌だったり、経理が不機嫌だったりで、そういった空気は他の営業やデザイナーの社員にも必ず伝染します。
そんな中で、こちらのデザイン案が完成し、社長(ディレクター)にチェックに出したものなら集中砲火でした。
デザインの気になったことについてが罵声となって返ってくるのです。
こちらとしては、悪い点が明確で修正するべきことが明確であるなら良いのですが、言っていることが良く分からない状態でした。


今思うと、社長はディレクションが下手すぎだったなと思っています。
人を使うのであれば、その人の最大限の力を発揮できるようにするのがディレクターの仕事でもあるのです。
社長はデザインに関しての素人で、不機嫌な苛立ちを解消するために罵声を上げている状態でした。
人間はそんな状態が続くと、やがて人間不信で自信を失い成長は止まってしまいます。
何かが上手く出来たとしても褒められない状態でかつ人間不信になってしまうと、
本心から褒められたとしても素直に受け取れないのです。


まさに人が成長できない、人がダメになっていく環境が出来上がっていました。
そしてそういった人間関係の構築しかできないので親族に自殺者が出てしまうという事もありました。もはや完全に呪われていますね。
常に機嫌を伺い、出過ぎた行動はしない仕事の出来ない牙の抜けた社畜デザイナーが完成しました。
こうしてどんどん洗脳状態になっていくのです。
毎日深夜の長時間拘束
ほぼ毎日出勤は9時で、帰るのは平均深夜の2時でした。遅いときは朝方になったりして
残業代のつかない残業時間は月/150時間は超えるような状況でした。
当時は若かったので体力的にはそこまで問題なかったですが、続くと精神が病んできます。
社長の居ない時間帯や深夜が精神的に楽になってきます。
休日は休日出勤や野球観戦に強制連行
これがほんとに嫌でした。
社長の趣味で、野球観戦に連れて行かされるのです。野球のほかにもゴルフだったり一日がまる潰れコースになってしまうので最悪でした。
ゴルフシューズを買わされそうになりお金が無かったので断ったらめっちゃ不機嫌になりどう対応していいかわからなくなったりしました。


営業する上でゴルフくらい覚えておかないとダメみたいな理由で連れていかれましたが、それが必要になることは以後ありませんでした。
そして苦痛なのが表面的には「楽しんでいる」風を装わなければならない事です。
今の私であれば「学び」「実利」になるものを自分で選択して参加するでしょう。
しかし謎の社長のご機嫌取りのためだけの強制参加は時間の無駄過ぎて苦痛でした。
仕事を辞めたとき
5年ほど勤めて、辞める際に「どこにも通用しない」だの嫌味たらたらの「がんばってね~」などの割とひどい声を掛けられました。


みんな社長に逆らえないからか、少ないですが社員全員、後輩からもから言われました。
そして「これからどうしようかな」と思いつつ、ぐったりした感じで会社の門を出ました。
だけど外に出て太陽の光を浴びた瞬間、めちゃくちゃ体が軽くなったのをよく覚えています。


自然にスキップしました。まじで。
その後、完全に自信が戻るまではかなり時間が掛かりましたが、こうした環境から抜け出て本当に良かったと思っています。
会社を辞めて後悔したか
全く後悔はないですし、むしろ辞めれて良かったと思う事しかありません。
その後、会社に残った後輩の人生が幸せになっていることを少しだけ願っています。
私は「絶対に辞めない」と自分で決めそれを勝手に守っていたわけですが、
辞めないことが美学になるわけではありません。時には逃げなければならないこともあるのです。


今もあの洗脳状態になっているかと思うとゾッとします。
辞めるべき会社の社長、社員、社風の特徴
上記の体験談にもありますがまとめるとこんな感じです。
- 社長が会社の仕事の素人
- 過剰に出る杭を打つ社風
- 休日出勤イベントなど社員に強制させるものが多い
- 常に社長の機嫌を意識しなければならない
- 洗脳してくる
最も気を付けないといけないのが「洗脳」です。
本人にその意図があるかどうかは分かりませんが、
人を自分の意図するままに動かそうとする人物は少なくとも洗脳力を持っています。
自分の人格を否定してくるような人物には距離を置くべきなのです。


洗脳はこちらでは気づきにくいです。
あの手この手で強引にいう事を聞かせようとする人は警戒しましょう。
人を成長させるのではなく退化させてしまう社風に気を付けよう
怒声罵声で常に悪い点しか指摘しないのは絶対にしてはいけないと思っています。
時間を掛けて「お前は出来ない」「お前はダメな奴」と刷り込まれてしまうと、洗脳されます。
そうして、社長のおもちゃとしてのぶら下がりダメ社員が量産されます。
洗脳は長引くし、中々プラスの方向に反転するのが難しいです。
早い時点でその環境から離れて「自分を取り戻して」下さい。
人格を否定するような言葉は無視しよう
先ほども触れましたが、
辞める際にはいろいろと人格を否定するような言葉を掛けられたりします。
とうてい真実でもなければ、その場で思いつくような嫌がらせでしかないので真に受けるのもバカバカしいです。


仕事を辞めても、当面のお金の心配はいらない
仕事を辞めたとしても、雇用保険や傷病手当金などの制度を使えば、3カ月から1年ほどの時間とお金は確保できます。
その期間を使って、転職活動をしたり、職業訓練校に通って新たにスキルを身に付けるなど選択肢はかなり広がっています。
職業訓練に関してはこちらにまとめました。興味があればどうぞ。
私は雇用保険と傷病手当金の両方を使ったことがありますが、
割と焦ることなく落ち着いて転職活動が出来るし、手当を貰うためにはある程度転職活動をしていることを証明しなければならないので、ニートにもなりにくくなるかと思います。
【まとめ】仕事を辞めて良かった事とその理由【社畜デザイナーだった経験談】
仕事は辞めても良いです。
今や、仕事を続けるのが得とは言い切れません。逃げるが勝ちということも頭に入れておきましょう。
厚生労働省の基準に達しない、ブラック企業の割合は7割とも言われています。そうなると逃げなければならない機会も増えるのではないでしょうか。
洗脳されたり、うつ病になるくらいなら早急に辞めましょう。
今回はこの辺で以上です。
誰かのお役に立てれば幸いです。
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