
今回はシャッターストックについて詳しく解説します。
シャッターストックはデザインはもちろんブログやバナーにも使える最強のサービスの一つです。現役デザイナーの私も仕事でかれこれ10年くらいはお世話になっているのでかなり細かい点まで解説できるかと思います。
シャッターストックの料金や評判【現役デザイナーが徹底的に解説】
この記事で分かること
- shutterstock(シャッターストック)は実際どうなのか
- shutterstock(シャッターストック)のメリットデメリット
- どのくらいの料金がかかるのか
- おすすめの使い方
- 利用者の感想
- 他の素材サイトとの比較

かなり優秀な素材サービスです。
shutterstock(シャッターストック)は実際どうなのか
shutterstockは写真、ベクター画像、映像、音楽素材までを扱った素材提供サービスです。
歴史も古く2003年から画像素材を扱うサービスとしてスタートしています。
その後は、今ではごく普通ですが、登録した作家の画像も扱うようになり、登録者が画像の販売も行えるようになっています。

いわばパイオニア的な画像素材サイトです。
私が10年以上前にデザイナーとして働いている際に、はじめに使い出したのがこのshutterstockです。
当時は素材サイトはこのshutterstockしかなく、このサイトのおかげで、かなり作業の短縮ができるようになりました。

時間短縮はかなり大きなメリットでしたが、素材なのでそのまま使うと個性のないものが出来てしまいますね。
2021年6月時点で3億8000万点以上の画像素材が登録されています。この数は有名どころの他の素材サイトと比較しても群を抜いて多いものとなります。
PIXTA(ピクスタ) | 6,730万点以上 |
Adobe stock(アドビストック) | 1億5000万点以上 |
shutter stock(シャッターストック) | 3億8000万点以上 |

これから伸びてきそうなのはAdobe stockかもですね。
と言う感じで、shutterstockはかなり信頼度の高い素材サイトだと言えます。
利用者の感想
私以外の利用者の感想としてはこんな感じです。
ITreviewでshutterstockのレビューが少ないですが確認できます。
- 良いポイント
- 写真、イラスト、エディトリアル素材、動画、音楽、ボタン、テンプレートなどの素材などが揃っているので、クライアントワークにも、自前でWebやエディトリアルを揃えないといけない場合でも活用できます。
デザイナーに発注すると、どうしても認識のズレによる手直しが発生しますが、既に出来上がっているものは、そのズレがないのでコストだけでなく、時間も節約できます。ただ編集用のソフトウェアが必要だったり、変換が必要なことがあるので知識は必要です。Power pointのテンプレートもあり、小さな会社だけでなく、普通の会社にも、スクール関係の方にも使いやすいサービスです。無料のものでもクオリティが高いものがありますが、他で使われている場合もあり、また無料ばかりを使っているとなんとなく企業として見栄えが悪いという時には、有料サービスを使ったほうが良いと思います。以前小さなスクールを開いていた時には、紹介パンフレット、認定証のテンプレートを活用。低コストでデザイン性の高いチラシや認定証ができました。またクライアントワークにおいてもデザイン性が高いものが欲しいけれど、コストが無いという時にも活用します。
- 改善してほしいポイント
- 日本人の素材や、エディトリアルなども日本のテーストのテンプレートが少ないので。また皮膚断面イラストは英語のものが多いので日本語のものもあると嬉しいです。
- どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
- ・Webサイトのイラスト素材やバックグラウンド、サイトの写真や、パンフレットや認定証のテンプレートなどを使い、一からデザインを発注するより安価に、クオリティの高い制作物を作れました。
・デザイナーへ発注した際の手間や時間が省ける。
- ※ITreviewより引用
- 良いポイント
- 豊富なストックもさることながら、高いクオリティを持っていながらも価格はAdobeやPIXTAより安い。年間でそれなりの数を使うのであれば年契でお得感があると思う。
動画や音楽も豊富なので、動画作成にも素材が使えるは便利。 - 改善してほしいポイント
- 数は多いのだが、検索でそれを活かしきれない。
日本語でもっと絞った検索ができると嬉しい。
また、素材は多いのだが、日本人の素材などはロイヤリティーフリーのDVDにあるようなクオリティの低いものも多数含まれており、無駄な検索時間がかかる
クオリティが低いものは最初からいれないでほしい - どのような課題解決に貢献しましたか?どのようなメリットが得られましたか?
- 点数をつかうので、豊富な素材から探せて価格も安めなのでありがたい。
個別で買うよりも遥かにお得だし、クオリティが高い素材を使えるのはとてもいい。
見た目ガあまいちな画像を使うのと比べて、製作物のクオリティが圧倒的にあがる※ITreviewより引用

時短において圧倒的な価値がありますね。
shutterstock(シャッターストック)のメリットデメリット
メリット
shutterstocのメリットはこんな感じです。
- 時短
- 素材のクオリティが高いので使ったデザインやサイトの完成度も上がる
- 4億点近くの素材から選べる
- デザインに使う場合はコスパが高い
- 検索も容易で探している素材がすぐ見つかる
- エディター機能があり、フォトショップ無しでも簡単な改変が可能
時短
一番のメリットは時短です。
一瞬でダウンロードして使えるのでデザインを組む作業においてはものすごく楽になります。

選ぶだけでOK
検索もしやすいので、お目当ての素材もすぐ見つかるでしょう。
素材のクオリティが高いので使ったデザインやサイトの完成度も上がる
素材一つ一つのクオリティが高いです。更に使いやすいものも多いです。
特にベクター系の素材は使い勝手が良いものばかりで、数量も7,000万点を超えます。
実際、プロのデザイナーやイラストレーターが作ろうと思っても結構大変だったりするレベルの素材が多いです。
よく私も素材を検索して吟味している際に
「自分でこの素材を作ろうと思ったら1日潰れちゃうな・・・」とか思いつつ見ていました。

イラストacなどの無料素材と比べて一段も二段もクオリティは高いです。「作っているのがプロ」と感じさせるものが多いのです。
4億点近くの素材から選べる
shutterstockの強みとしては、登録点数が無茶苦茶多い点です。
先ほども書きましたが、2021年6月時点で3億8000万点以上の画像素材が登録されています。
素材サイトとしてはダントツの1位なので、お目当ての素材が見つからないということはほぼ無いです。
現在も毎日95,000点づつ新しい素材が増え続けています。

10年以上使ってきましたが、大体見つかりますよ。
価格は安め
価格はAdobe stockやPIXTAよりも安いです。
最低価格のプランの比較がこちら
PIXTA(ピクスタ) | 画像3点 1,980円/月~ 1点当たり660円 |
Adobe stock(アドビストック) | 画像10点 3,828円/月~ 1点当たり383円 |
shutter stock(シャッターストック) | 画像10点 3,500円/月~ 1点当たり350円 |

他のプランにおいてもshutterstockが安いです。
デザインに使う場合は特にコスパが高い
先ほども書いた通り、shutterstockの素材を再現しようと思ったら1日がかりになってしまうレベルの素材も数多くあります。
そんな素材を一瞬で使えるので時間的なコスパを考えるとかなり高いものになります。
特にデザイン業務にはうってつけのサービスで、作業時間の短縮には大いに役立ちます。
ブログなどのテキスト中心のサイト運営においても、無料画像よりも、統一感のある画像が選べるので、ブランディングを徹底する場合にも役立ちます。

ブログの場合はコスパが良いとは言い切れないかもですね。
検索も容易で探している素材がすぐ見つかる
特に初めての人でも使いやすいUIです。検索機能も迷うことは少ない筈です。
さくっと画像を使いたくても検索で迷ったり時間が掛かっていてはちょっと残念ですよね。
その点はshutterstockは問題ないです。
本来、海外のサービスですが、日本語検索も精度が高く、2005年とかから使っていましたが、当時から何の問題もなく検索できていました。
Google検索と同じような感覚で使用できます。
1分もあればお目当てのイメージにたどり着くかと思います。


お目当てのイメージが詳細なほど時間は掛かってしまいますが、おそらく見つからないなんてことは少ない筈です。
shutter stock editor(フォトショップ無しでも簡単な改変が可能)
簡単な編集であれば、エディター機能内で完結します。
定額プランに申し込むことで使用できるようになりますが、Photoshopや無料の画像編集ツールでも同等以上のことはできるので無理に使う必要もありません。
エディターで出来ることは以下です。
- 画像の配置、大きさなどの編集
- 画像反転
- 画像をレイヤーでの編集
- 画像の透明度編集
- テキストの追加
- エフェクトの追加、編集
- SNSやEメール、プレゼンテーションのスライドなどに使えるデザインテンプレートあり


テンプレートを利用してのSNS画像作成は、Photoshopよりも効率が高いです。
無料の画像処理ソフトについてはこちらでまとめました。参考にしてください。
デメリット
デメリットも割とあるのでよく理解した上で使うか使わないかを決めましょう。
他の素材サイトと素材データが被っている場合がある
shutterstock以外の素材サイトと同じものがあったりして、必ずしもshutterstockの素材は
他の素材サイトにはないとは言い切れません。
登録して素材を提供しているクリエイターが、他の素材サイトにも同じものをアップしていたりするのが原因です。
日本人向けの写真が少なめ
アメリカ発祥のサービスなので人物の入っている日本人向けの写真は少ない印象があります。
ベクター系の素材を使う場合は問題にはなりにくいですが、
人物の写真を写真を多く使うような方だと、PIXTA


断然、日本人の人物写真はこちらの方が多いです。
ちょうど良いプランが無い
画僧ダウンロード数がこちら
- 画像月10点/月
- 画像月50点/月
- 画像月350点/月
- 画像月750点/月
50点と350点の間があればちょうど良いように感じてしまう人は多い筈。
この辺りは今後に期待ですね。
ダウンロード数の繰り越しが効かない
スマホのように、余ったデータ通信容量を次の月に繰り越すことができません。
1ヶ月間のうち10枚ダウンロードし忘れて残ってしまった場合は、その10枚は完全になかったことになり、次の1ヶ月はダウンロード数がリセットされます。


ダウンロードし忘れると、その分無くなってしまうのです。
なので月末になると、要らない画像でも使いそうなものであればとりあえずダウンロードしておく作業をしたりします。
Adobestockはこの点は繰り越し可能で改善されているようです。


忘れると地味にショック
自動更新をONにしておくと料金が発生する
必ずしもデメリットという訳ではありませんが、自動更新のチェックをオンにしておくと、契約も更新され料金を請求されます。


必要ない場合は必ず、マイアカウントのページで自動更新をOFFにしておきましょう。
若干先細り感がある
10年以上使ってきて思ったことも少しあります。
完全に個人的な意見ですが、他の素材サービスの勢いに若干押され気味な感じはあります。
もしかしたらサイトに素材を提供するクリエイターが他のサービスへ流れているのかもです。


どのくらいの料金がかかるのか
1枚単位での購入は出来ないので、最低価格のプランでも画像10点で3,500円となってきます。1点当たり350円になってしまうので使う枚数をよく考えてプラン設定をしましょう。
定額プラン 年間契約(月払い) ※月払いですが年間契約縛りがあります。 |
最初の一か月は無料で使用可 |
オンデマンドパック ※契約不要の縛りのない購入方法です。 |
|
チーム ユーザー2人まで | 画像750点 42,800円/月 |
チーム ユーザー3人~10人まで | 画像750点 54,000円/月 |
チーム ユーザー11人以上 | 画像750点 要問い合わせ |
素材画像の改変や加工はどの程度していいのか
基本的にスチール画像素材、ベクター素材は自由に編集してOKです。
「エディトリアル使用のみ」と表記された素材は全体のイメージを変えてしまうような使い方は出来なかったりします。
ベクター素材も自由に改変してもOKですが、商標やロゴに使ったりすることが出来ませんので注意してください。


素材をロゴなどに使う場合は「特別ライセンス」が必要になります。
詳しくはこちらで確認してください。
おすすめの使い方
shutterstockはグラフィックデザインは勿論のこと、WEBデザイン、ブログにも最適です。
本来のデザイン業務で、カメラマンを用意して写真撮影をしなければならない場合の手間と時間、お金を大幅に削減可能です。


とはいえオリジナリティは犠牲になります。
改変可能なものをPhotoshopで加工したりして使っています。
その辺りはギャラと時間と求められるクオリティとご相談です。
ブログなどの文章コンテンツのイメージには有効なサービスとなります。
ブログは文字ばかりだとどうしても読みづらくなってしまうので、途中途中で挟むイメージ画像は欠かせません。無料素材でも問題はありませんが、shutterstockの素材画像を使うと差別化が出来ます。


ブログで有料素材を使う人は、大きく収益を上げているブログに限られるためです。
1ヶ月のお試し期間あり
1ヶ月以内で画像10点を無料ダウンロードできます。
1ヶ月期間内にキャンセルすれば料金は掛かりません。
詳しくはこちらです。
shutterstockはこんな人におすすめ
shutterstockはこんな人におススメです。
- ブログの画像を他と差別化したい人
- とにかく早くデザインを済ませたい人
逆におススメできない人
- 画像に料金を掛けたくない人
shutterstockと他の素材サービスとの比較
特徴をまとめてみました。


良い感じに特徴が分かれているので自分い合ったものを選べばOKです。
名称 | 最安プランでの素材1点あたりの価格 | 素材数 | 特徴 |
---|---|---|---|
Shutterstock | 1点当たり350円 | 3億8000万点以上 | 素材数ダントツの多さ |
Adobe Stock | 1点当たり383円 | 1億5000万点以上 | ダウンロード数の翌月繰り越し可能 |
pixta![]() ![]() | 1点当たり660円 | 6,730万点以上 | 日本人の画像素材が多い |


とはいえ、shutterstockを使った後にAdobestockを使うと、何だか検索結果の量に物足りなさを感じてしまいます。
【まとめ】シャッターストックの料金や評判【現役デザイナーが徹底的に解説】
今回はshutterstock(シャッターストック)についてまとめました。
shutterstockを使う上で一番のメリットは時短です。
デザインに使うのか、ブログに使うのか用途も色々ですが、
特にデザインを作る人にはお勧めです。
それでは今回は以上です。
誰かのお役に立てれば幸いです。
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