
pixivFANBOX(ピクシブファンボックス)ってどうなんでしょうか
儲けられるのでしょうか。

今回はpixivFANBOX(ピクシブファンボックス)について詳しく解説します。
知名度のないクリエイターがマネタイズするための戦略や
成功するためにファンボックス上で何をしなければならないかを
デザイナー/WEBマーケター視点で解説します。
pixivFANBOX(ピクシブファンボックス)は儲かるのか
この記事で分かること
- pixivFANBOXを使う上での具体的戦略
- pixivFANBOXのアプリについて
- pixivFANBOXの支払い
- pixivFANBOXの支援とは
- pixivFANBOXのメリット、デメリット
- もともと人気のあるクリエイターが使う場合とそうでない場合の違い
- 結局はファンが必要という事実
- pixivFANBOXを使う上での勘違いとやってはいけないこと
- そもそもpixivFANBOXとは何か
- pixivFANBOXで出来ること

WEB上やファンボックスでやるべきことが明確化するはずです。
pixivFANBOXが儲かるのかそうでないかを問われると、
やり方次第で儲けることが出来るという答えに行きつくかと思います。

コスパが良いかというと良くありません。
人気商売なので条件が厳しいです。
大きくは
- マーケティングを学び実践する
- 魅力的な作品を作り続ける
この二つに集約されます。
マーケティングの基礎に乗っ取って行動を起こせばある程度の成果を出すことは可能です。
基礎マーケティングは上手く使いこなすことで「何でも売れる状態」には出来ますが、
商品が駄作な場合、その基礎マーケティングには
- 話を盛る
- 嘘
などが発生しやすく、シワ寄せがきてしまい、信用が得られず、長期的には売れにくいものになります。
「どんなマーケティングでも、駄作をヒットさせることはできない。」
というようなスティーブジョブズの言葉にもあるように、
根本的にはマーケティングと商品(作品)が優秀である、商品(作品)に自信があることはセットです。
仮にマーケティングが、成果にたどり着かない場合の多くの理由は、
作品制作を継続できず、途中で断念してしまうのがほとんどです。

「作品に魅力が無い」というのも致命的な成果を出せない理由ですが、継続して練習を積み重ねていればある程度の魅力は付いてくるのではと考えています。その延長線上にファンの獲得があります。
pixivFANBOXを使う上での具体的戦略
まずデフォルトとしてpixivFANBOXの機能は惜しまず使いましょう。
そして小さなことの積み重ねで反応率は上がっていきます。
- お便り機能(ファンへのメッセージ)
- 全体公開と限定公開の使い分け
- 投稿ペース(短ければ短い方が良い)
- 投稿を他のSNSでもシェアする
- 複数のプラン作成(松竹梅で設定)
- プロフィールを詳しく
- 他のSNSやブログ、サイトを持っている人は全てリンクをつなげる
- ファンカードの活用
pixivFANBOXを使う上での戦略を語るのであれば、pixivFANBOXのサービスの外側のこと、WEBマーケティングは外せません。
WEBマーケティングを理解して応用していきましょう。かなり成果に直結してくる大事な要素です。


WEBマーケティングは応用の効くスキルでモノを売ったり広告成果を上げるための基礎的な考え方です。
おすすめの本はこちらです。
とにかくユーザーファースト、ファンファーストでファンが何に喜ぶかを徹底的に考えて実行していきましょう。
自分の作りたいものを優先する考え方の人も居るかもですが、WEB上で人気を得るためには非効率です。
お便り機能(ファンへのメッセージ)/ファンカードの活用
とにかくファンを楽しませるために活用します。


全体公開と限定公開の使い分け
集客のための全体公開とファンのための限定公開を使い分けて、少しづつファンを増やします。


全体公開は言わば、広告。
万人受けする内容のものを発信し、限定公開は、コアなファン向けな内容のものを発信します。
言い換えれば、限定公開では、より「自分のしたい事が出来る」とも言えます。
投稿ペース(短ければ短い方が良い)
ここでもファンの立場で考えることを忘れずに。
ファンは
- 魂のこもっていない作品にがっかりする
- 定期的な更新を心待ちにしている
など、ファンならではの希望や思いがあります。
早く投稿できるのであれば早いに越したことはありませんが、作品の質を維持したペースで淡々と作品数を増やしていきましょう。
投稿を他のSNSでもシェアする/他のSNSやブログ、サイトを持っている人は全てリンクをつなげる
集客をpixivfanboxだけに制限するのは、もったいないです。
SNS、他のメディアや自身のサイトなどシェアできるものはシェアしましょう。
複数のプラン作成
マーケティングに基づくテクニックです。
ファンに課金をさせやすいプランの作成をします。
ファンの深度が高ければ高いほど、課金額も高額になっていくので、
入り口は無料から始まり、ちょっとしたファンは数百円から1,000円の払いやすいプランを用意しておきましょう、
プロフィールを詳しく
ファンはどういう人かを詳しく知りたがります。


課金をする相手なので当然です。
pixivfanboxはどんな人におススメか
- すでにファンがいる人
- 何かしらの実績や肩書がある人
- 現在ファンはいないけど、有益なコンテンツ作成が出来ている人
- 今後、有益なコンテンツ作成が出来るようになる人
要は、当たり前ですが今後ファンを獲得できるの可能性が高い人はチャンスということです。
もともと人気のあるクリエイターが使う場合とそうでない場合
“もともと人気がある”とはどういった状態でしょうか。
- 集客に時間や労力を割かなくても良い
- 多かれ少なかれすでにファンがいる
この状態でpixivfanboxのようなサービスを使えば、当然ファンは、あなたのサービス(店)をネットの中から見つけ出し入店してくれます。
認知が無くファンもいないクリエイターがまずするべきなのは、
- 魅力的な作品を作れるようになる
- 集客する
- 情報を“継続的に発信”する
- あらゆるSNSやWEBサービスを使い広く窓口を設ける


これにつきます。
中でも一番重要なのが、数年単位の継続と試行錯誤です。
たいがい成果が出なければ数か月で止めてしまう人ばかりで、継続出来ても、結果の出ないことばかり続けてしまったりも多いです。
長期戦で失敗の確率をひたすら削っていき、最後に残ったものが正解となります。気長に取り組みましょう。
結局はファンが必要という事実からは逃れられない
意外に色々試行錯誤していると、テクニックに走ってしまったり基本的なことが抜けてしまう人も多いです。
当たり前ですが、結局こういったクリエイターにお金を落とすのはファンしかいません。
極論、人はイラストのような作品が無くても生きていけます。生活する上で絶対に必要な作品は存在しないのです。
このことを前提に考えて、WEB上に散らばったあなたのファンになりうるごくごく少数の人をいかに捕まえるには何をすればいいかを考えていきましょう。


作品の魅力アップするためには何をすればいいか、
継続的にあなたの作品をより広く届くようにアピールしていきましょう。
コスパはどうか。pixivfanboxを楽天などのECモールと比較すると
単純な比較にならないかもですが、参考までに。


楽天やYahoo!ショップでの運営経験を元に話します。
楽天などのECモールで商品を販売する場合は手数料がかなり掛かります。
その代わりに、楽天という莫大な集客の恩恵を受けられる訳です。


勿論、出店すれば売れるわけではありません。
実績を積み上げ、広告などを駆使して売り上げを伸ばす運営をしていかなければなりません。
楽天内に登録しているすべての店舗は、「手数料のかからない自社EC店舗で商品を販売したい」というのが本音な訳です。
pixivfanboxもネット上のサービスである以上根本的には楽天と同じです。
勿論、楽天のような高額な金額ではないもののpixivfanboxも非営利で運営をしているわけではない筈なので、
どこかで広告料を稼いだり手数料を取ったりして、結果こちらクリエイターの取り分はやはり削られてしまうのです。
画像引用:pixivFANBOX公式
そして、pixivfanboxのクリエイター数は12万人、ユーザー数は800万人です。


12万人で800万人のユーザーをpixivfanbox内で奪い合うことになるので、楽天よりは厳しい戦いになるのは明らかです。
ちなみに楽天は店舗数は5万に対し5370万人のユーザーがいます。
このことから単純に計算をして、
- pixivfanbox 800万人÷12万人=66.6666
- 楽天 5370万人÷5万人=1074
1074÷66.666=16.272
pixivfanboxは楽天の15~16倍規模が小さいことになります。


売ろうとしている商品も違うので、あくまで目安ですが。
そもそもpixivFANBOXとは何か
pixivfanboxは2018年に開設された、クリエイターの創作活動を応援することができるファンコミュニティ」です。
登録者数は800万人、クリエイター数は12万人、投稿されている作品数は118万件(2021年4月現在)
この数が多くなればなるほど、支援金も多くなる一方で、ライバルも増えることになります。
インスタやツイッターに比べるとまだまだ浸透率は低いようで、知らない人の方が多いプラットフォームです。
pixivFANBOXは、「クリエイターの創作活動を応援することができるファンコミュニティ」です。
ファンがクリエイターを継続的に支援することで、クリエイターが自由に創作活動を続けられたり、
新しい作品づくりに挑戦したりできるようになります。応援しているファンは、限定コンテンツや最新情報を通じて
クリエイターとより密なコミュニケーションを楽しむことができます。
引用:PIXIV FANBOX
どのような形で創作活動を支援されるのかは以下の通りです。
pixivFANBOXの支援とは
pixivFANBOXの支援方法は、スーパーチャットのような投げ銭形式ではなく、
月額課金形式で支援という形です。いわゆるサブスク形式ですね。
例えば
- 〇〇プラン(100円)
- ○○プラン(2000円)
といった具合にプランを設定することで、ユーザーはそれを選んで支援します。
入金は1ヶ月ごとに行われ、ファンさえ獲得できればある程度安定的にマネタイズが可能です。
金額が上がれば上がるほど敷居も高くなりますが、それに見合ったファンサービスの準備も欠かすことは出来ません。


松竹梅の準備でよいかと思います。
創作過程をまとめることでもファンにとっては十分なコンテンツになるので、無駄にしないようにしましょう。
pixivFANBOXで出来ること
主にできることはこちら、いわゆるファンという名のパトロンを集めるサービスと言えます。
- ファンを募り支援金を集められる
- ファンとの密な交流が出来る
- ブログ、イラスト、マンガ、写真、音声、動画などの方法から支援者限定で投稿も可能
pixivFANBOXの支払いについて
以下の支払い方法を使って支援できます。
- PayPal(銀行口座 / 各社クレジットカード)
- クレジットカード(VISA、Mastercardのみ)
- コンビニエンスストア(全国の店頭端末での支払い)
- 未成年等の理由でクレジットカードを持っていない場合は、ウォレットアプリ「Kyash」の利用を推奨


未成年のユーザーは少なくないのでしっかり対応しています。
手数料はどの程度かかるのか
10%が手数料でサービス運営側にとられます。クリエイターが受け取れるのは全収益総額の90%です。
プラス振込時に振込手数料が引かれます。
¥30,000未満 ・・・ ¥200 ¥30,000以上 ・・・ ¥300


金額に関しては他のサービスと比べても平均的です。
有益なファンサービスの例
- 作成過程のコンテンツ化(動画、画像+文章)
- イラストを描く際に役に立つ情報の発信
- 支援者限定イラスト
- youtubeなどオンラインでの即興イラスト
などなど、“FANは何を知りたいか”“FANは何を見たいか”を考えてコンテンツを考え出していきましょう
ファンとファン以外ではやることが若干ずれてきます。
深いファン | ファン離れを起こすようなこと以外なら正直なんでも良い |
---|---|
ファン以外 | イラストに関する役立つ情報、テクニック、魅力的なイラスト |
ファンになることで、なんでもない事でも有益な情報へと変化します。
例:映画のパンフレットを買ってしまうのはなぜか
好きな映画を見に行き、パンフレットもついつい買ってしまう・・・なんてことがあるかと思います。


その答えは「好きな映画について少しでも詳しい情報を知りたいから」ではないでしょうか。
コアなファンになればなるほど、そういう気持ちは強くなっていくので、パンフレットという形ではないにしても
「詳しい情報」というのはファンにとっての大きな価値なのです。
西野亮廣のえんとつ町のプぺルはその制作過程をコンテンツ化してマネタイズに繋げていました。
思い浮かべてみて下さい。
あなたが好きな作品やクリエイターの方がいるのであれば、その世に出ないもっとコアな情報を知りたいと思うはずです。
発信者側からすれば「こんなの誰も喜ばない」と思うようなものでも、ファンからすれば「見たい」と思っている事もあるということを頭に入れておきましょう。


昔だと、
特に謎が多かった「旧エヴァンゲリオン」なんかは買ってましたね。パンフレット。
買ってみても分かんなかった訳だけど(笑)
pixivFANBOXのメリット、デメリット
メリット
- サブスク課金で安定した収入源になる可能性がある
- 一人でもファンが課金してくれれば収益化できる
- 固定費0
即金性は高めです。何人以上のファンが必要・・・などの条件がありません。
ファンさえ集められば、サブスク課金で安定した収入になり得ます。


何物でもない人が最初から大きな収益は得られにくいです。
デメリット
- 手数料10%
- 作業に追われる
手数料は課金と同時に発生します。90%はこちらに入ってくる仕組みですが、
ファンが少ないもしくは居ない人にとっては、厳しいものになるかと思います。
例えば、ファン限定の特典を配信する際に、ファンが多かろうと少なかろうと、こちらのする作業は変わらないので
ファンが少ないほどコスパが悪くなってしまうのです。


やはりまとまった数のファンがいなければなかなか厳しいです。
多くのファンがいない人にとっては、集客とファン化がまだ構築できていない状態なのでそこから頑張っていく必要があります。
pixivFANBOXを使う上での勘違い
pixivFANBOXを使う上でのよく起こる勘違いがあります。
使えば、登録していきなりマネタイズできるわけではないということ。
しかし、マネタイズできるチャンスが構築できたということです。


登録しイラストが魅力的であればポロっと収益が出たりするのも事実ですが、
大きくは稼げないのがほとんどです。
こういったWEB上でのマネタイズに関してよくあるのが、
- 自分のイラストを売るためにネットショップを開設して、その後イラストを更新はするものの“集客”は何もしないパターン
- pixivfanboxのようなサービスサイトに登録してイラスト更新のみをするパターン
ECサイトを開店する/サービスサイトに登録する=宇宙空間にぽつんと店が建つ
ということを理解していないので、
店がどこにあるのか、存在すら不明確な店には客が来れない。そんな店に作品という商品だけが増えていくという状態になっているということです。
そして結果が付いてこないのでやがて止めてしまうという王道コースです。
足りないのは“集客”です。
集客さえ成功すれば、その中の数パーセントがファン化します。
作品が魅力的であればあるほどそのパーセンテージは上がっていきます。


しかし一番難しいのが集客なのです。


pixivFANBOXの今後
NFTの登場によって、こういった登録制のプラットフォームは減っていく、もしくは運営形態が大きく変わると予想しています。


なので、発信の母体にpixivFANBOXを使うのは避けた方が良いかと思っています。
作家にとって最もコスパ良く稼ぐ条件は、
- 仲介料を高く取られないこと
- コピーを防げる
- 転売でも稼げる
こういったことが可能なのがNFTだからです。


全て作家は、NFTに注目しておくことに損はないです。
【まとめ】pixivfanbox(ピクシブファンボックス)とは【戦略的な使い方】
pixivfanboxだけの戦略というより、WEB全体の戦略として時間を使っていった方がコスパは良いです。
戦略のまとめです。
- 日々作品やコンテンツを作り続ける
- その過程もコンテンツ化する
- 日々情報や作品を継続し発信し続ける(少なくとも数年単位)
- ツイッターなどあらゆるSNSを利用し窓口を増やす
- フォロワーを増やす
同時に意識しておくことが以下です。
という訳で今回はこの辺りで〆たいと思います。
参考になりましたら幸いです。
ありがとうございました。
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