
今回はイラストを描く事に関係した仕事をまとめてご紹介いたします。
将来、イラストで生計を立てたいなんて思っている方、
ほんの入り口ですが参考になるかと思います。
是非、自分に合うイラスト仕事を見つけてください。
絵を描く仕事・総まとめ【イラスト+他の専門知識を持とう】
- イラストを描く事に関係した仕事が分かる
- イラストを描く事の将来性
- イラストの仕事は上手く描けるだけでは不十分
- イラスト+専門知識が価値や面白さを生む

この辺りを私の経験をふまえ解説して行きます。
芸術に関するイラストの仕事

一般的にはお金を稼ぐより、自己を優先して作品を作る人達です。
人気商売なので、人気が出れば作品も売れます。人気がなければ当然売れません。
作品を作る事以上に、人気を獲得するには何をしなければならないかを考えていきましょう。
作品は人気を得る為の道具だというくらいの割り切った考え方ができればアプローチの方法も複数出てきます。
ただただ作品作りに没頭するのは危険です。
再現度は低いです。運や時代背景、自分ではどうにもならない要素が強く関係します。
ただ、バンクシーに言われるように、ネットやWEBマーケティングを使ったアート活動は成功率を上げる要素ではないかと思っています。
- アーティスト イラスト度★★★★★ 再現性◆
- 画家 イラスト度★★★★★ 再現性◆
- 版画家 イラスト度★★★★★ 再現性◆
- 刺青師 イラスト度★★★★★ 再現性◆◆
- 美術・絵画修復家 イラスト度★★★★★ 再現性◆◆◆

★はイラストをどれだけ扱うかの目安です。
★5つ 自分で描くことがほとんど、それがメイン
★4つ 自分で描いたり調整したりする
★3つ イラストには触れるけど調整程度
★2つ ラフ程度
★1つ ほぼイラストとは無関係
◆は再現性です。
デザインに関するイラストの仕事

グラフィック系のデザインの仕事は要所要所でイラストを扱うところがあるので、イラストに近い仕事だと言えます。

グラフィックデザイナーでも簡単な挿絵なんかは描く事があります。
イラストレーターを兼任する事で自分のイラストを自分のデザインの中に使う事ができます。これが現状でイラストを仕事にする一番再現性の高いやり方かと思います。
ファッションやアクセサリーのデザインに関しても、イメージのイラストは必要になってくるので、メインではないけど全く描かない事はありませんね。
再現度はかなり高いです。一部人気が出なければ成立しないデザイナーはありますが、
勉強し、正しくスキルを付け実力を付ければ成れるものばかりです。
- グラフィックデザイナー イラスト度★★★★ 再現性◆◆◆◆◆
- ウェブデザイナー イラスト度★★★ 再現性◆◆◆◆◆
- プロダクトデザイナー イラスト度★★★ 再現性◆◆◆◆
- ファッションデザイナー イラスト度★★★ 再現性◆◆
- ジュエリーデザイナー イラスト度★★★ 再現性◆◆◆
- インテリアデザイナー イラスト度★★★ 再現性◆◆◆◆
- 建築家 イラスト度★★★ 再現性◆◆◆
- ディスプレイデザイナー イラスト度★★ 再現性◆◆◆◆
- アートディレクター イラスト度★★★ 再現性◆◆◆◆
本、出版に関する仕事


イラストも描く事になりますが、漫画家や絵本作家に関してはシナリオや物語を考える比重の方が多くなりそうです。
純粋なイラストのみを手がけるのは挿絵のお仕事になりますね。
ブックデザイナー、DTPになると扱うのは絵より文字の方が多い傾向になってくるし、イラストレーターを兼任でもしない限り、
自らイラストを描き起こすということはほぼほぼしないので注意してください。
- マンガ家 イラスト度★★★★★ 再現性◆◆
- ブックデザイナー(本の外側のデザイン) イラスト度★★★★ 再現性◆◆◆◆
- エディトリアルデザイナー(本の内容のデザイン)イラスト度★★★ 再現性◆◆◆◆
- 挿絵家 イラスト度★★★★★ 再現性◆◆◆
- 絵本作家 イラスト度★★★★★ 再現性◆◆
- DTPオペレーター イラスト度★★★ 再現性◆◆◆◆◆
ゲーム、アニメに関するイラストの仕事


ゲームやアニメの分野は絵や画力を必要とする分野が多いです。ゲームにはキャラクターや、世界観を表現するための
背景画像が必要です。
CGでモデリングするにもかなりのデッサン力が必要になり、ラフや下書きなど実際に描くこともかなり多いです。


人体デッサンが上手くないとCGクリエイターにはなれない
この仕事につく方法はゲームやアニメ制作会社に就職することがほとんどです。漫画家からキャラクターデザイナーを
する人もいますね。
- キャラクターデザイナー イラスト度★★★★★ 再現性◆◆
- コンセプトアーティスト(ゲーム、映画、アニメなどのイメージやアイデア、雰囲気などのビジュアルコンセプトを事前に視覚化しイラストにする人)イラスト度★★★★★ 再現性◆◆◆
- CGクリエイター イラスト度★★★★ 再現性◆◆◆
- VFXクリエイター イラスト度★★★ 再現性◆◆◆
- 原画家 イラスト度★★★★★ 再現性◆◆◆
- スマホゲームキャラのイラストレーター イラスト度★★★★★ 再現性◆◆◆◆
- 絵師 イラスト度★★★★★ 再現性◆◆◆
- 背景画家 イラスト度★★★★★ 再現性◆◆◆
- アニメーター イラスト度★★★★★ 再現性◆◆◆
教師、講師など教える仕事


メインが生徒に教えることなので、自分で描くと言う作業は、減ってしまうのかなと感じています。公務員となると学校の
事務的な仕事も多くなるので純粋に描ける訳ではなく、別の形で絵に触れる職業と言えます。
生徒と一緒に描くなど、授業を工夫すれば楽しいかもですね。
- 小・中・高の美術教師 イラスト度★★ 再現性◆◆◆
- 美大・専門学校の講師 イラスト度★★ 再現性◆◆◆
- 絵画教室の先生 イラスト度★★★★ 再現性◆◆◆◆
イラストに特化した仕事
これ以上ない純粋に絵を描く仕事ですが、これはこれで問題点もあります。イラストレーターという形で就職は少ないという点で、
ほとんどのイラストレーターはフリーランスです。
なんらかのネットでもリアルでも営業活動をして、イラストを必要としている場所を見つけそこに寄り添わなければなりません。
昔だと自分の足でデザイン事務所などに営業するしかなかったので今は、かなりやりやすくなたように思います。


またメディカルイラストレーターは、医療業界で必要になる、人体や臓器などを分かりやすくイラスト化する仕事で、
一部の会社で正社員として就職できます。医療の知識や資格などを持っていなければなるのは難しいです。
- イラストレーター イラスト度★★★★★ 再現性◆◆◆
- メディカルイラストレーター イラスト度★★★★ 再現性◆◆◆
実際に成れるかどうか。再現性を考える
3つに分けられます。
- なるのは簡単で人気がなければ成立しないもの
- そこそこ実力あればあるもの
- 狭き門だけど高い実力を認められればなれるもの
いわずとも分かるかもですが、やはり1は相当ハードルが高いです。実力は当たり前ですが人気がなければ成立しません。人気を得る為には何をすればいいのかを冷静に考えて分析し続け改善していかなければ難しいです。
イラストを扱った仕事の将来性
イラストの必要とされる価値は高いのですが、あまりにパイが小さく、仕事量は限られています。
将来性を見たときに、他のスキルとの組み合わせは必須かなと思います。


他のスキルを持ったとしても、イラストの邪魔にはなりません。
イラスト一本に絞るのは止めておきましょう。
イラストの仕事は上手く描けるだけでは不十分です
ここでいう「上手く描ける」というのは、あるものを寸分違わず真似できるということです。
写真の如く精密な模写ができる・・・とか、創造力が必要ない描き方のことです。


写実的な精密なイラストが描けるのは、技術的にはレベルがものすごく高いですが、オリジナリティは低いという事になります。
その高度な技術は強い武器となり、一味加えると、多くの感動を呼ぶような作品が作れる可能性が高いです。
「画力が高いこと」は、勉強でいうところの、「地頭が良い」と同じことで、画力が高くて困ることはありません。
あとは何をどう描くかに注力すればいいでしょう。
イラストを描く際に重要なのは何をどう描くかです。
必要とされていない内容のものを上手く描いたとしても、必要とはされないです。
”何をどう描くか”が上手く描けること以上に重要な事であるという本質に気付いている人は案外少ないです。
上手く描ける事がゴールになってしまっている場合もあって、それだけで価値提供が出来るかというと、かなり厳しいです。
上手く描ける人なんてめちゃくちゃ居ますし埋もれてしまうので上手さで勝負していては単純に目立たないことが多いです。


ただ上手い絵なら写真の方が良い
別のスキルや専門知識が加わるとイラストに価値や面白さが生まれる
例えば、漫画家になろうとしたときに、絵が上手いに越した事はないですが、ストーリーを考え出すスキルと構成するスキルがなければ面白い漫画にはなりません。
そしてストーリーを考え出すには、その専門知識が必ず必要になってきます。その知識が物語りに深みや正当性、説得力を加えて行きます。
自分の中にあるものだけで物語を考えると底の浅いぺらぺらなストーリーになってしまいがち。
漫画家が情報収集のために取材に行くといったことも割とありますよね。
知識を得ずに、物語が組めていて、天才とあがめられるような漫画家は必ず情報のインプットを人生のどこかで無意識に行なっています。何もしていないなんてありえないです。
イラストを描けるという単体のスキルではどうしても限界があり、
イラストが面白く話題になったとしても一過性のものになってしまい、持続性がないことが多いです。
描くスピードも重要です。
古い芸術家などに良く聞く話ですが、”完成までに3年掛かった”とか聞く事があるかと思いますが、イラストレーターはそれでは仕事になりません。
掛かった時間に対して報酬が貰えるわけではなく、作品を仕上げるごとの報酬なので早く仕上げる事は念頭に置いておく必要があります。
描ければ幸せ・・・というのは趣味で十分ということ


自分の好きなように好きなタイミングで好きなものを描くのは趣味です。
画力を上げていくことに注力しましょう。


常に何が価値を生むのか考えてみましょう。
【まとめ】絵を描く仕事・総まとめ【イラスト+他の専門知識を持とう】
というわけで、イラストに関連した仕事と、イラスト+専門知識が重要という話をしてきました。
イラストだけで生計をたてるのは難しいですが、他のスキルを組み合わせる事で色々な可能性は膨らんでいきます。
反面イラストだけを描く要素は減ってしまいます。他の仕事を経由した後、イラスト一本に絞る人もいます。
社会の中でイラストの仕事がどういう立ち位置なのか理解できからこそ、必要な努力が理解でき進むべき道が判断できます。
特殊な専門知識は価値が高いです。それをイラストで表現する事は更に価値の高い物になります。


イラストは”伝える”能力に長けてます。
と言う分けで今回はココで〆たいと思います。
参考になりましたら幸いです。ありがとうございました。
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