
NFTマーケットプレイスについて、詳しくかつ噛み砕いてまとめました。
初心者の方は是非参考にしてみて下さい。
NFTマーケット プレイスとは【それぞれの特徴】
この記事で分かること
- NFTマーケットプレイスとは何か
- NFTマーケットプレイスそれぞれの特徴
- NFTマーケットプレイスの今後
- アート市場について

この辺について詳しく調べました。
NFTマーケットプレイスとは何か
NFTは解るけど、マーケットプレイスってなんぞやという人は一定数いるかと思います。
何のひねりもありませんが、マーケットプレイスとはプラットフォームの事です。
ただしYouTubeやTwitterなどのプラットフォームとは出来ることが違い、データの売り買いやお金のやり取りがある場所なので、こんな呼び方になっているわけです。
売り買いをするプラットフォーム=マーケットプレイス
この認識で良いかと思います。YouTubeやTwitter、InstagramはいわゆるWEB2.0世代の
システムで、マーケットプレイスはWEB3.0、ブロックチェーンなどの新しいテクノロジー
を使ったプラットフォームなので出来ることの幅は格段に広がりました。
ブロックチェーンは、みんなの資産状態を共有している銀行通帳のようなものです。
資産が移動した場合、一斉に共有されたこの銀行通帳に記帳されるのでだれも
改ざんすることが不可能と言われています。


一人で、ブロックチェーン上のすべての銀行通帳を書き換えることは不可能なのです。
※莫大な手間とお金を掛ければ可能とも言われています。
また、膨大な計算が短い時間で出来てしまう“量子コンピュータ”の登場でブロックチェーン上のすべての銀行通帳の書き換えが可能なのではないかという懸念もあります。
ブロックチェーンはまだまだ完全とは言えないかもですね。
現在も色々なマーケットプレイスが生まれていますが、NFT市場全体の取引額は、400億円を超えています。これは1年で55%増の数値です。
現状では日本のアナログのアート市場と同じくらいの規模ですね。
NFTマーケットプレイスはそれぞれ特徴あり
アートに特化したものは勿論、tweetを専門に扱ったマーケットプレイスなど、分野が分かれていたりします。
今後も価値が付きそうなデータがあれば、それに合わせて誕生するでしょう。


それではNFTマーケットプレイスを詳しく解説していきます。
大手NFTマーケットプレイス
Open Sea(オープンシー)
Open Seaは世界最大、最大手のNFTマーケット。一番メジャーなサービスです。
月間の取引額が125億を超え100万人以上のユーザーが居るサービスです。
VRアーティストのせきぐちあいみさんの作品、「Alternate dimension 幻想絢爛」は
このOpenSeaで69.697ETH(当時の1300万円)の値段が付きました。
しかし、OpenSeaユーザーの中で億を超えるような資産を持っている人で、更に
数千万円を払ってでもアートを買う人は限られてくるので、何が売れるのか何が
良いアートだと判断されるのかマーケットをよく調べなければならないでしょう。
作品の価格は数百円から数千万円のものまであります。オークション機能もありますが、
作成者が自由に値付け出来るので、そのままの価格を価値と判断してはいけません。


中にはコンセプトもはっきりしていなくて、画像素材の切り貼りした作品で、一千万くらいの価格に設定している人が居たりもします。
何に価値を感じるかは人それぞれですが。
取引規模 | 125億 2021年4月、一か月間 |
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出品数 | 1637万 2021年7月時点 |
登録者数 | 100万人以上 2021年4月時点 |
運営会社 本拠地 | OpenSea アメリカ、ニューヨーク |
資本金(調達額) | 約30億円 |
対応通貨 | ETH、 Polygon、Klaytn |
対応ウォレット | メタマスク等 |
特徴 | 誰でも何でも発行可能(徐々に規制が掛けられるでしょう) |


市場の大きさをみても、NFTを始めるならここからだと
思います。
ただしアメリカのマーケットプレイスなので、現在、情報は多くはなく日本人は慣れるまでは分かりづらいかもですね。
Rarible(ラリブル)
Rarible(ラリブル)は2019年11月にスタートしたアートやゲームアイテムを扱ったマーケットプレイス。
ユーザー数ではOpenSeaを超えています。今後伸びてNFTアート界トップになる可能性が高いです。
ここでNFTを発行するとRARI(ラリ)という独自のトークンになります。
サービス内でのブロックチェーンを応用した投票権や作品を展示するなどの、“権利”を
得られるシステムが組み込まれています。
なので、ユーザーでRARI(ラリ)を所有していると、サービス内の様々な権利を
獲得できることになります。
あくまで権利であって決定権ではありません。


取引規模 | 総額166億 (18か月間) |
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出品数 | – |
登録者数 | 100万人以上 |
運営会社 本拠地 | Rarible Inc. アメリカ、デラウェア州 ダブルジャンプトウキョウ(double jump.tokyo)東京 |
資本金(調達額) | 15億円以上 |
対応通貨 | ETH |
SuperRare(スーパーレア)
SuperRare(スーパーレア)は2017年に設立し、2018年4月4日にNFTマーケットプレイス
としてリリースされました。
これもNFTアートに特化したサービスです。
特徴は誰でも使えるわけではなく、審査を通過した人のみが出品可能という点です。
審査にはポートフォリオと出品にふさわしいと思う理由を書いた推薦文が必要になってきます。


最終的に質の良いNFT作品が買えるのはこういった審査制のマーケットプレイスのような気がします。
反面、クローズドな環境なのでマーケットは広がりづらいデメリットもありますが、
アートを買うのはごくごく少数の資産家なのでそれほど関係ないとも考えられます。
取引規模 | 約33億 |
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出品数 | 23400件 2021年7月時点 |
登録者数 | – |
運営会社 本拠地 | SuperRare ブルックリン |
資本金(調達額) | 10億 |
対応通貨 | ETH |
対応ウォレット | メタマスク等 |
特徴 | アートに特化したサービス 作品のオファー履歴が確認できる |
Valuables(バリュアブル)
ValuablesはTwitterのtweetに特化したマーケットプレイスです。
tweetを買ったり売ったりできます。
TwitterのCEOが約3億円で初ツイートを売ったというニュースは有名かと思いますが、
それが行われたのが、このマーケットプレイスです。
価値のあるtweetとは何かを考えたときに
- 歴史的、芸術的意味と価値があるtweet
- 実績のある人物の影響力の強い言葉
- バズったtweet
- 事実確認を含めた事件の真相であったり、何かしらの機密情報、内部事情であったりの世に出ない情報


値段が付く可能性があるのは上記のtweetのみな気がします。
何者でもない一般人が狙えるとしたら大きくバスったtweetのみでしょう。
しかしそれも狙って作れるわけではないので、使いどころは狭そうです。
取引規模 | – |
---|---|
出品数 | – |
登録者数 | – |
運営会社 本拠地 | Cent |
資本金(調達額) | – |
対応通貨 | ETH ドル |
対応ウォレット | メタマスク等 |
特徴 | tweetをNFT化出来る |
Foundation(ファンデーション)
Foundationも登録する際に審査が必要なマーケットプレイスです。
NFTの問題点として、他人の作品を勝手にNFT化して売るということが出来てしまうのがあります。
まだまだ法的にもルールが整っていないので、問題点は山積みですが、審査制にすることでこういった点も完全されやすくなってくるかと思います。
アーティストのブログが面白いです。
取引規模 | – |
---|---|
出品数 | – |
登録者数 | – |
運営会社 本拠地 | – |
資本金(調達額) | – |
対応通貨 | ETH |
対応ウォレット | メタマスク |
特徴 | アートに特化 |
KnownOrigin
KnownOriginは2018年スタートのNFTマーケットプレイスです。
取引規模 | – |
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出品数 | 21041点 2020年5月時点 |
登録者数 | 2223人 2020年5月時点 |
運営会社 本拠地 | Gemini |
資本金(調達額) | – |
対応通貨 | ETH ドル |
対応ウォレット | メタマスク |
特徴 | クレカも使用可能 手数料無料 |
NFT SHOWROOM
取引規模 | 約2100万 |
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出品数 | 7642点 2020年5月時点 |
登録者数 | 1135人 2021年5月時点 |
運営会社 本拠地 | Gemini |
資本金(調達額) | – |
対応通貨 | HIVE ドル |
対応ウォレット | メタマスク |
特徴 | アートに特化 |
MakersPlace(マーカーズプレイス)
基本的にNFTマーケットプレイスのUIは慣れるまでは解りにくいものですが、
MakersPlaceは従来のHPの作り方で作成されており、比較的扱いやすいです。
クレジットカードにも対応しているので、仮想通貨はちょと・・・と抵抗がある人には
お勧めで出来ます。
ただし、今後伸びるかどうかという点に関しては不安が残ります。


どこかのタイミングで仮想通貨にも対応してくるではないでしょうか
取引規模 | – |
---|---|
出品数 | – |
登録者数 | – |
運営会社 本拠地 | – |
資本金(調達額) | – |
対応通貨 | ETH ドル |
対応ウォレット | メタマスクなど |
特徴 | 使いやすいサイト クレカが使える 転売されると作者にも手数料が発生 |
Crypto.com NFT Platform
Crypto.com NFT Platformは手数料がかからないNFTマーケットプレイス
こちらもクレジットカードでNFTを購入できます。
取引規模 | – |
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出品数 | – |
登録者数 | – |
運営会社 本拠地 | 香港 |
資本金(調達額) | – |
対応通貨 | ドル等 |
対応ウォレット | – |
特徴 | クレカも使用可能 手数料が掛からない |
日本のNFTマーケットプレイス
日本国内でもNFTは活性化してきています。日本国内とはいってもマーケットは世界です。
下記数値はアナログのアート市場のものです。
数値をアートに対する興味や受け入れ態勢を数値化したものと捉えたら参考にはなるかと思います。
世界のアート市場(全体) | 約7兆円 |
---|---|
1位 アメリカ | 約3兆円 44% |
2位 英国 | 約1.4兆円 20% |
3位 中国 | 約1.26兆円 18% |
4位 フランス | 約5000億円 7% |
日本 | 約2580億円(実際は400~500億円とも)3.7%~0.5%程 |
引用:アート東京・芸術と創造編「日本のアート産業に関する市場調査2019」
更に日本は海外に比べ税金の面でも、アート作品を持つことは優遇されていません。
節税どころか逆に税金取られたりします。
今後、NFTアートのルールが確立してくるときに日本はどういった価値観に落ち着くのか
は興味深いところです。
クリエイターは誰に向けてのアートなのかを考えていった方が良さそうです。


本来、アートにターゲットは不要と言えますが、デザイナー目線で考えると必要かなと思います。
ちょっとずれましたが、日本のマーケットプレイスに話を戻します。
nanakusa(ななくさ)
nanakusaは日本初NFTマーケットプレイスです。
サービスは2021年4月26日スタートしました。やはり日本人には使いやすい設計になっています。
NFTアートを販売するには時折開催されるオーディション的な審査を通過しなければならないので、詐欺や著作権を無視した他人の作品を買ってしまうことはないです。
取引規模 | – |
---|---|
出品数 | – |
登録者数 | 100人 2021人4月時点 |
運営会社 本拠地 | 株式会社スマートアプリ 東京 |
資本金(調達額) | 2億3700万 |
対応通貨 | ETH、MATIC |
対応ウォレット | メタマスク等 |
特徴 | 日本初のNFTマーケットプレイス |
TRiCERA ART(トライセラアート)
TRiCERA ARTは日本のアートを世界へ繋げる橋渡し的なサービスを行っています。
2021年5月24日にNFTアートの取引にも対応しました。
日本国内のアーティストの作品を世界へ発信するというのアーティストにとっては
有益です。
取引規模 | – |
---|---|
出品数 | – |
登録者数 | 43名 2021年5月時点 |
運営会社 本拠地 | 株式会社 TRiCERA 東京 |
資本金(調達額) | 1億3800万円 |
対応通貨 | イーサリアム |
対応ウォレット | メタマスク等 |
特徴 | アナログのアート作品を扱っている |
今後伸びそうなNFTマーケットプレイス
今後それぞれの特徴がはっきりと分かれてくるので、自分に合ったものを選べば問題ないかと思います。
マーケットプレイスの規模が大きくなればなるほどマーケットも大きくなりますが、反面
ライバルも多いという状態になりますが、今後も全体の市場は大きくなっていくので、あまり気にせずメジャーなものを選んでおけばいいかと思います。
1つの作品に数千万単位の落札があれば、それだけで話題となりニュースとなって一般に情報が広がります。
NFTは今は怪しくて意味が分からないものですが、近い未来ほぼ確実にあらゆる分野で必要不可欠になってくる技術なのです。


NFTに参入するのであれば個人の情報発信も欠かさずにしときたいとこです。
私も何よりこの分野での実績が欲しいと感じます。
【まとめ】NFTマーケット プレイスとは【それぞれの特徴】
私はOpen Seaを中心に進めていってます。
ただし、NFTを出したとしても価値が付くかどうかは別の話です。
現在は一般層まで浸透していないNFTですが、今後はもっと整備され身近なものに、なっていくでしょう。
アートに限らず、ゲームのアイテムは勿論、VRの世界での土地の権利や、CDを買っていたかつての音楽業界も復活するのでは?と勝手に思っています。
今回はこの辺で、〆たいと思います。
参考になりましたら幸いです。
随時新しい情報が入り次第、加筆していきますね。
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