
NFTアートって何ですか?

NFTアートについて詳しく分かりやすく解説していきます。
私も2022年2月にopenseaにてNFT作品を販売を始めました。
ぜひクリエイターにとって数十年に一度と言っても良い
大きな波なのでぜひ知っておきましょう。
NFTアートとは何か【誰でも理解できる】
NFTアートとはNon-Fungible Token(非代替性トークン)と呼ばれる技術を使ったアート作品です。
CryptoArt(クリプトアート)とも呼ばれます。
要は
実態のないデータで出来た作品なのに、偽物やコピーではないオリジナルだということを証明できるデジタルアートです。
ブロックチェーンを使った技術で、デジタル上でも改変が不可能で唯一無二を可能にしました。
今まで、デジタル上ではアート作品は簡単にコピーや量産ができてしまっていました。

デジタルはコピーや量産できることが特徴であり、強味でもあったわけですが、
逆に、唯一無二のものを作ったとしてもそれを証明することは不可能だったのです。
しかも、そのコピーや量産されたデータはどれも全く同じで“元の本物のデータがどれか分からない”という状態でした。
しかしNFTを使うとデジタル上でも「本物のオリジナルの作品データがどれなのか判断できる」ようになるのです。
そしてブロックチェーン技術を使ったNFTアートは、持ち主や真証性を証明することも可能で、
ただのデータが、ゴッホやピカソの絵のような数億~数十億の価値を持ったリアル絵画のように資産価値があるものとして注目されている訳です。
NFTアートとは
- コピーや量産が簡単だった、“デジタル上の世界においての唯一無二を証明できる”アート作品
- 唯一無二性を証明できるので価値が高まる
NFT化するとは
作った作品データをNFT化することでデジタル上で唯一無二の作品として扱うことが出来ます。
OPENSEAなどNFTを扱ったサービスを操作さえできれば誰でも作成可能です。

そういったサービスを通すことで、ブロックチェーン上にNFTの情報を書き込まれます。
今までアナログアート作品には本物を証明するための「鑑定書」や「作品証明書」が付属します。
これのデジタルバージョンが可能になったと考えましょう。
データにも「鑑定書」「作品証明書」が付けられると考えたら良いです。
こんな例があります。
そもそもアートの世界で有名な「バンクシー」ですがこういったことがありました。
- 元々のアナログのバンクシー作品をNFT化する
- 元々のアナログ作品を燃やして抹消する
- その作品はデジタル上だけの唯一無二の作品となる
彼の作品を1000万で購入し、そしてその作品を燃やし、OpenSeaプラットフォームでその作品をNFT化し
4倍の4400万円で販売し、落札されたのです。
NFT化することで価値が上がった例です。

個人的には「焼かずに残しておいた場合は、どういった意味になるのか」
ですね。
やはりアナログ作品が“本物”な訳で、NFT化したものはあくまでデジタル上に1つしかないコピー扱いなんでしょうかね。
そうなると価値の意味合いが分からなくなります。
NFTアートに75億の価値が付いた理由
Beepleの作品である「Everydays – The First 5000 Days(毎日 − 最初の5000日)」という作品には75億円の価値が付きました。
オークション当初、作品の価格は1,100万からスタートし、2週間かけて15億円ほどまで伸び、ラスト2時間で75億円まで上がったようです。

オークションにお金を提示して参加した人数がどのくらいかは分からなかったので、
どれだけの人がそのアートに価値を感じ理解しているかは分かりませんでした。
しかし、2週間という時間は価値を考えるには十分な時間なので、
流行りすたりで変化するような価値ではなさそうです。
この作品はデータ的には、ただのJPG画像です。
それに75億もの価値が付いた理由は以下のように思います。
- デジタル上でのNFTというアートの革命の先駆けとなったという意味を持った作品だから
- そこに価値があると判断できる資産を持ったアートコレクターが存在したから
- 投資家から見て今後価値が上がると見られたから
これまでアートの世界において、アートを作る上でのルールなり表現方法は、大なり小なり変化と進化が起きています。
例えば
印象派と呼ばれる表現方法が生まれたり、キュビズムが生まれたり・・・
それまでとは大きく違う表現方法、考え方の変革が生まれました。
その変革を起こした作品やアーティストに大きな価値が生まれ、作品は高額な価格で取引されているわけです。
そういった根本的に芸術的意味や背景があり、今後資産的な価値が伸びそうな理由がなければ75億といった高額な価格はつかなかったと思います。
安直に画像素材をアレンジしたような作品や血の通っていない作品で、いくら凄さを演出したとしても芸術的価値はつきません。

ただ、今のNFTの状況だと、売れる売れないは別問題で、
どんな作品でも絶対に売れないとは言い切れない部分があります。
バブルの真っ最中なので価値が無いものも売れたりします。

ペテン師も増えそうな予感
どんな作品でもNFT化すれば”唯一無二”の作品となれるので、人によってはそこに価値がある(この作品は自分しか持っていないという価値感)と判断する人もごく少数いるのです。
総じて多くの投資家やお金持ちは、理論的、数学的に考える人が多く、資産的価値に注目してアートを選びます。
何の情報にも頼らない勘だとか好き嫌いの感覚でアート作品を選びません。
資産的価値は芸術的価値とほぼ一緒だと思っていいです。賛否両論あるのは分かりますが。
75億ものお金を出して、このアートを買ったメタコバンさん(本名ビニェシュ・サンダレサン)も
やはり“投資家”なのです。
75億円でNFTデジタルアートを買った男。日本のメディアが報じないビットコイン億万長者の意外な正体とは?
こういったアートを欲しがる投資家の考えを理解、勉強することでクリエイターはチャンスを掴める確率が増すでしょう。

投資家はアートを投資目的で買うのです。
アートの価値をお金に変換するのは投資家であるとも言えます。
TwitterCEOジャック・ドーシーの「初ツイート」に3億円
これも普通の一般の人の初ツイートが3億円になることはありえません。
このツイートの意味でありコンセプトになる部分が
- ツイッターの革命性
- ツイッターが社会に与えた影響力
- ジャックドーシー本人の価値
これらの意味を持つ“単なるツイート”が芸術性を帯びることで、3億という価値になったのです。
テスラのイーロン・マスクが作った音楽作品が約1億円
これも一般の人が作った音楽にはつかない価格です。
イーロン・マスクというネームバリューがあってこその価格なので、音楽をNFTで出品するなら
何らかの芸術的価値を付加しなければなかなか難しいです。
NFTはゲームやカードゲームに親和性が強い
デジタル上で唯一無二が出来るということは、アートに限らずいろいろな分野で変革が起こることが考えられます。


例えば、オープンワールド上のゲームの中で、一つしかない伝説の剣もNFTで作成可能です。
しかもそれを売ることで利益を上げることも可能になるのです。
NFTアートに本当に価値があるのか
結論は「今はバブルでやがてはじける」と私は感じています。
価値以上の価格が付いている状況です。
そして、OPNSEAで販売をやっていて感じたのは、イラストレーターとして同じ作業量で絵を描いたとしても普段より数倍高い価格で買われていく可能性が高いということ。
明らかにイラストの価値以上のものが売れたりもしているのでバグっている状況です。


私は安売りはしたくないので高く設定しています。売れなかったら売れなかったで問題ないです。
目安としたら、フォロアーが1000人~2000人ほどいるような方で、一作品が数万円~10万円ほどで売買されています。
日本国内で言うと、現在NFTに取り組んでいる人、買っている人は本当に少なく、買い手に至っては2022年2月で500人程度とも言われています。
今後、この波に参入してくるのは、企業、プロのイラストレーター、プロのアーティストも入ってくるので、無名な人はどんどん売れづらい状況になってくるでしょう。
早期参入、勝ち逃げを意識した方が良さそうです。


NFTという言葉が一般に浸透してくると、はじけた証とも言えます。例えばテレビのニュースや週刊誌などに載ったりです。
急ぎましょう。
WEB上のファッション的な価値と意味は強い
NFTアートはWEB上のファッション的な立ち位置を考えると価値が想像しやすいのではないかと思います。
誰でも少なからずあるかと思いますが、他の人が持っていないものを身に付けたいという欲求があったりします。
このニーズに応え、WEB上でそれを可能にしたのがNFTの技術です。
一般化するのはまだまだハードルが高い
まだまだ分かりにくく認知されていない世界なので浸透するまでにもう少し時間は掛かってきます。
オープンシーなどを使ってみてもガス代、手数料が割とかかります。
私が出品した際もガス代だけで1万円ほどかかりました。


数十秒に一度、金額が上下するので、なるべく安いタイミングで決定ボタンを押しました。
ただ一度ガス代を払えば次から出品は無料です。
作品の価格より手数料が高いなんてことになったりもするので一般にはなかなか難しいでしょう。
持ち主の履歴もブロックチェーン上に記録できる
その作品を今誰が所有しているのかもNFTアートであればハッキリと分ります。
その結果、アートの作成者にアートが転売される際にマージンが入ったりと、資産価値は更に上がります。
アートに含まれる意味やコンセプト+唯一無二という価値
結局のところ、今までのアナログのアートでやってきたことがデジタル上でも同じようにできることになったわけで、
アートに含まれる意味やコンセプトの重要性は変わっていないです。
大きな資産になるようなアートは、確実にこの部分に大きな意味を含んでいます。


ちょっとやそっとでは狙って創れないですね。
アナログのアートの価値証明と同様のことがデジタル上で出来る
アナログのアート作品にも証明書というものが存在しており、その作品が“本物”であるというとを証明する意味があります。
その証明がデジタル上でも出来るということはあらゆることに応用ができますね。


今までアナログでしかできなかったことが、デジタル上でアナログ以上のことが出来るわけなのでこれからの可能性が楽しみです。
【まとめ】NFTアートとは何か【誰でも理解できる】
というわけでNFTアートについて語ってきました。
NFTアートとは
- コピーや量産が簡単だった、“デジタル上の世界においての唯一無二を証明できる”アート作品
- 唯一無二性を証明できるので価値が高まる
テクノロジーはアートの世界を劇的に変えてしまいました。
アーティストやクリエイターには明るい話になりそうなので、早い段階で参入しておきたいところです。
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