

今回は大手のデザイン会社を紹介していきます。
デザイン会社の多くは少数で経営されていることが大半です。
ただし、大手だからと言って絶望的にデザイン力が高いかというと、
そうでもありません。
就職する際の難易度や弱小デザイン事務所との違いも解説します。
デザイン会社大手はここ!就職難易度も解説

- 大手デザイン会社がどこか分かる
- 大手デザイン会社と小さいデザイン会社の違い
- 大手デザイン会社のメリットデメリット
- 大手デザイン会社に就職するためのサービス
- 大手デザイン会社の就職難易度の目安
- 競争率は超高いしメリット低いので色々なところを受けよう
大手デザイン会社とは
まずは大手デザイン会社はこんな感じです。
2位と3位の壁は数値以上に切迫しているのではないでしょうか。
広告業界
国内順位 | 特徴 | 年間売り上げ | 従業員数 | 平均年収 | |
1位 | 電通 | 業界世界第5位、テレビ広告、体育会企業 | 1兆5262億円 | 約7,071人 グループ全体 約64,000人 | 約1,272万円 |
2位 | 博報堂 | データの収集や分析に強い 有名デザイナーを多く輩出 | 9989億円 | 約3,100人 | 約1,036万円 |
3位 | サイバーエージェント | 一時は電通の時価総額を上回る インターネット広告、ゲーム事業、ネットメディア事業 | 4536億円 | 約5,300人 | 約711万円 |
4位 | アサツー ディ・ケイ(ADK) | アニメビジネスコンテツ | 2083億円 | 約1,900人 | 約766万円 |
5位 | D.A.コンソーシアムホールディングス | 1192億円 | 約2,585人 | 約804万円 | |
6位 | 大広 | 1190億円 | 約730人 | 約700万円 | |
7位 | ジェイアール東日本企画(jeki) | 1078億円 | 約1,000人 | 約713万円 | |
8位 | 東急エージェンシー | 899億円 | 約1,030人 | 約684万円 | |
9位 | オプト | 716億円 | 約750人 | 約680万円 | |
10位 | アイレップ | 685億円 | 約970人 | 約694万円 |
少し脱線しますが、サイバーエージェントがアサツー ディ・ケイを抜き時価総額でも電通を上回った点は注目です。

時価総額が上回るということは、電通よりサイバーエージェントの方が
成長性や将来の期待値が高いと判断されたということです。
新型コロナの影響などで売り上げに大きな変化が起きているので、この先このままの順位なのかというと怪しいですね。
有名デザイン事務所
特徴 | 年間売り上げ | 従業員数 | 平均年収 | |
日本デザインセンター | Webや動画、パッケージ、本の装丁 | 47億3,223万円 | 約237人 | 約496万円 |
たき工房 | 10億~50億円 | 約231人 | 約437万円 | |
れもんらいふ | CDジャケット、広告ポスターなど | – | 約8人 | – |
この辺りが有名どころです。まだまだ、少数精鋭の有名デザイナーのデザイン事務所はたくさんあるのでわかり次第追加します。
大手デザイン会社と小さいデザイン会社の違い

シンプルに仕事の質、クライアントの質に大きな差があることが多いです。
勿論、たとえ人数が少ないからと言っても、規模の大きい仕事をしている少数精鋭のデザイン会社もあります。
大手デザイン会社は、BtoBでの仕事が多いですが、地方の小さいデザイン事務所などは個人商店や、規模の小さいBtoCの仕事を請け負うことが多いでしょう。
デザインに集中できる環境なのは確実に大手でデザイナーとしての実力を伸ばすなら大手デザイン会社でBtoBの仕事をした方が伸びます。
理由は、個人より企業の方がクライアントとして、考えや方向性がブレず、カッチリ固まっていることが多いからです。
方向性のブレるクライアントはこちらの成長にも繋がりにくく、デザイナーとしての思考に迷いを生むことが多いです。
逆に大手企業は、仕事が効率よく集中しやすいように細分化しているので経理やお金周りの事務処理をすることは
ないのでここで苦戦します。

優秀なディレクター兼デザイナーの方に、一か月間、仮想独立をさせた話があります。
その際、経営すなわち営業とデザイン、経理を一人でこなすというものでした。
お金の処理が加わることでデザインに集中しにくくなり、
良いものをつくれなくなったり、作成時間が長くなったりマイナスになることが多く出てきたのです。
納期や価格の設定なども慣れや経験が必要になってくるので、勝手が違ってくるようですね。

一か月って期間が短すぎるから、普段していない人には余計しんどく感じるかも
一方、小さいデザイン事務所は、人数が少ないので、デザイン以外の見積もりや経理をする機会もあったりして本気で取り組むとそれなりに力が付きます。
大手デザイン会社のメリットデメリット

メリット
スタートアップ企業などを含めると一概には言えませんが、一般的には
- 年収が高い
- 福利厚生がしっかりしている
- BtoBの仕事が多い
- デザインに集中できる環境が整っている
デメリット
- 拘束時間は長い(デザイン会社全般に言える)
- 小回りは効かない
- 個人の考えが反映されにくい
- 仕事が分担されているので、デザイン以外の業務に弱い。(独立を考えているならデザイン以外の業務を念入りに勉強をした方が良い)
このような感じです。
しかし近年では大手デザイン会社といえど色々変化が起こっています。
一定の年齢が来ると個人事業主として契約しなおすというもので、こうなると大手であっても全く安心出来ないわけで、
早い段階で独立を目指し、会社のスキルの吸収と独立に向けて知識を蓄え勉強しておいた方が良いかと思います。

大手である最大のメリットがなくなってきつつあります。
電通、博報堂などネットに主軸を置いていない会社は危ないかもです。
デザイン会社に就職するためのサービス

就職エージェントサービスを利用すれば、必要な情報は多く集められます。
どれも登録は無料なので、とりあえず登録しておいて損はないかと思います。
デザイン系の就職サービスをこちらに集めました。詳しく解説しているのでぜひ一目ご覧ください。
WEB系だとこちらが良いです。
また、OfferBoxというオファー型のサービスもあります。
こちらも無料でプロフィールの登録しておくとオファーという形でお声が掛かります。
大手デザイン会社の就職難易度の目安
もはや参考にならないかもですが大手デザイン会社のおおよその入社倍率を調べてみました。
採用人数 | 入社倍率 | |
電通 | 約140名(総合職123名、アート職13名) | アート職になると、おおよそ500倍 |
博報堂 | 約120名 | 約100倍(12,000人がエントリー) |
サイバーエージェント | 約225名 | 約10倍 |
アサツー ディ・ケイ(ADK) | 約38名 | 200~300倍 |
大広 | 10~20名 | – |
ここだけでも、採用されるのはせいぜい500名ほど。落ちて普通の狭き門です。
メリットデメリットでも書きましたが、大手であるメリットは崩壊しつつあるのでここにこだわらず
クリエイティブに仕事が出来る所を目指していった方がコスパ良い気がしますね。
デザイン系の会社に進む学生の多くは美大生になります。
美大生の就職内定率は、2020年6月時点で10.4%という結果が出ています。


コロナの影響もあり低いです。
去年より40%ほど落ちています。
あと美大生は一般大学生に比べて就職活動力が低い傾向があるので、周りよりちょっと先に準備するだけで頭一つリードできるのではと思います。
【まとめ】デザイン会社大手はここ!就職難易度も解説
というわけで大手デザイン会社について書いてきました。
就職については状況が大きく変わってきているので慎重な判断をしていきたいところです。
確実に言えるのが、デザイナーとして仕事をしていくのであれば、独立は視野に入れておくこと。
普段からデザイン技術に限らず新しい技術や知識は常に頭に入れるようにしておくこと。
デザインにこだわらず有益なスキルを複数身に付けていくか、または逆にデザインに特化していくか。
これが大切ですね。中途半端が一番良くないです。
それではこの辺で〆たいと思います。
参考になりましたら幸いです。ありがとうございました。
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