
そもそもillustratorって何の為のソフトなんでしょうか?
どこで何円で買えて何が出来て
メリットとデメリットも・・・とにかく詳しく知りたいです。

デザイナーとしてillustratorを使用して15年以上になる私が経験を踏まえ解説します。
illustratorという名前ではありますが、イラストを鉛筆や筆で描くのとは、少しフィーリングが違うので使うには注意が必要ですよ。
この記事でわかる事
- Adobeillustratorとは
- Adobe illustratorで何が出来るのか
- どういった画像作成に向いているのか
- メリットデメリット
- illustratorを使ったほうが良い人はどういった人なのか
- photoshopとの違い
- illustratorのダウンロードからインストール
- illustratorに似た優れたソフトの紹介

運用前の注意点からインストールまでをじっくり解説します。
最初に言っておきますが、デジタル上で筆や鉛筆を使って絵を描きたい人は、クリスタやphotoshopを調べた方が良いですよ。
この記事が3分程度で読み終えられます。
- illustratorの評判は?デザイナーが解説します。【無料代替ソフトも紹介】
- Adobe illustratorとは
- Adobe illustratorで何が出来るのか
- illustratorはどういった画像作成に向いているのか
- illustratorのメリットとデメリット
- illustratorを使ったほうが良い人は、どういった人なのか
- photoshopとの違い
- illustratorの購入、ダウンロードからインストール
- illustratorに似た優れたソフトの紹介
- 【まとめ】illustratorの評判は?デザイナーが解説します。【無料代替ソフトも紹介】
illustratorの評判は?デザイナーが解説します。【無料代替ソフトも紹介】


illustrator歴15年ほどの私が解説します。
Adobe illustratorとは

Adobe社が発売している主にPC向けのイラスト作成ソフトです。
イラスト作成はもちろん、図やグラフ作成、文字の装飾など、グラフィックデザインの為のソフトと言って良いかと思います。

illustratorと言う名前ではありますが、
筆や鉛筆を使った”描くイラスト作成”というより、
パーツを”福笑いのように組み合わせてイラストを作成”する
というニュアンスの方が強いので、注意が必要です。
印刷会社やデザイン事務所でのグラフィックデザインはほぼ全てillustratorで作成されています。
道路わきに立っている看板や、窓面に張られているフォント文字、無料で配られているリーフレット、駅に張られているポスター・・・・すべてillustratorのデータで作られています。
Adobe illustratorで何が出来るのか

主に出来る事はこちらです。
- イラストを作成できる
- 図を作成できる
- グラフを作成できる
- 文章を作成できる
- 印刷用データが作れて、印刷会社などに入稿も可能
- WEB用のサムネイル作成なども得意

グラフィックデザインの世界だと、主にポスター、名刺、チラシ、パンフレットなど印刷物を作成するのは、このillustratorです。
【注意】画像を作成できるけど誰でも上手く描けるわけではありません。
illustratorを使えば誰でも上手く絵が描けるかというとそうではありませんので注意してください。
というのが、illustratorも一種のツールであって、鉛筆や筆と変わりません。
下手な人がどんなに良い鉛筆を使って描いても上手く描けないのと同様で、根本のアナログスキルは高くなければ難しいです。
機能を使えばそれなりのイラストは画像は作成できるかもですが、機能を使って描いただけなので誰が描いても同じになってしまいオリジナリティは生まれにくいです。
オリジナリティのある画像を作ろうと思ったら、illustrator外のイラストそのものの知識だったり、アナログの経験がなければ作成は難しいです。

どこで妥協するかのもよりますね。
illustratorはどういった画像作成に向いているのか

illustratorが得意、不得意な画像、イラストはこんな感じ
- どちらかというと色のグラデーションや濃淡の少ないシンプルな色のイラスト
- 複雑な線よりも直線が得意
- 図やグラフ作成などにはもってこい
- 引き伸ばしても荒れない大きな画像を作成できる
- 水彩など微妙な色の変化のあるものやアナログな表現は手間がかかる
- 写真のようなイラストは作成可能だけど、アナログ技術はもちろん必要で手間が掛かりすぎる

不得意なことは、photoshopが得意な領域なので、使い分けが必要です。
illustratorのメリットとデメリット

メリット
- オリジナリティの高い画像作成が出来る
- 印刷物がデザインできる
- オリジナルのグラフ、図、表などが作れる
- マークやロゴをオリジナルで作れる
- ブログ画像や動画サムネイルなどにイメージとピッタリ合った画像が作れる
- シンプルなイラストに限っては早く作成しやすい

オリジナルのデザイン作成のためのソフトなので、このあたりは当然のメリットです。
特に動画のサムネイルなんかは、素材だけではどうにもならないので、きちんとオリジナルで作成したいところです。
【メリット1】 オリジナリティの高い画像作成が出来る
何をするにも他との差別化は重要な事なので、
【メリット2】印刷物がデザインできる
プロも使うグラフィックデザイン用のソフトなので、印刷物のデザインは当然出来ます。
【メリット3】オリジナルのグラフ、図、表などが作れる
グラフ、図、表の作成はillustratorの真骨頂と言えます。もちろん使い手の情報を整理する能力は必要ですが、
簡単に綺麗でわかり易いグラフや表が作成できます。
【メリット4】マークやロゴをオリジナルで作れる
左右対称の表現や、規則正しい表現が得意なので、ゆがみの無い綺麗な線で作成ができます。
【メリット5】ブログ画像やサムネイルなどにイメージとピッタリ合った画像が作れる
イラストを使ったサムネイルが必要な場合もあるかもですが、そういったものもしっかり作れます。
【メリット6】シンプルなイラストに限っては早く作成しやすい
シンプルなイラストは得意なので、早く綺麗なものが作成できます。
デメリット
- 月額固定の費用が掛かる
- そもそも使いこなすのに苦労するので挫折しやすい
- 低スペックのPCでは使いにくい
- 画像を作成すると思っている以上に時間が掛かる

そもそもなんですが、使えるようになるまで割と苦労はするかと思います。毎日触るようにして慣れていきましょう。
【デメリット1】月額固定の費用が掛かる
使用には月額料金が必要になります。
現在の料金は年間プランで下記の通り、
- illustrator単体プラン 2,480円/月(税別)
- CreativeCloudコンプリートプラン 5,680円/月(税別)
illustrator単体だと割高なので、
CreativeCloudコンプリートプラン(illustratorを含むクリエイティブツールを網羅したパッケージ)にした方が
良いかもです。何が必要か良く考えて選びましょう。月単位でのプランもありますがコスパわるいので特に紹介しません。
また、学生や教員の場合は、
- illustrator単体プラン 980円/月(税別)
- CreativeCloudコンプリートプラン 1,980円/月(税別)
で使用できるのでお得です。

昔は買い切りで使えたのに・・・
【デメリット2】そもそも使いこなすのに苦労するので挫折しやすい
操作の難易度は高くはないけど解り難いと感じる人は多いかもです。photoshopと比べても難しいかも。
体感的に「絵を描く」というより「パーツを作って組み合わせる」といった感じなので、思ってたのと違うなんてことはよくあります。
15年以上触っていても、未だに、ごくたまに知らない機能が見つかったりもするので、初めから全て完璧にマスターしようと思わないでOKです。

使い方のマスターよりも、作っている画像の完成が優先ですよ
【デメリット3】低スペックのPCでは使いにくい
ソフトを動かすにはある程度のスペックが必要です。
推奨スペックはこちら Illustrator の必要システム構成から引用しました。
Windowsの場合
必要な構成 | |
プロセッサー | Intel マルチコアプロセッサー(64 ビット対応必須)または AMD Athlon 64 プロセッサー |
オペレーティングシステム | Microsoft Windows 7(64 ビット、Service Pack 1)または Windows 10*(64 ビット) |
RAM | 8 GB 以上の RAM(16 GB 以上を推奨) |
ハードディスク | 2 GB 以上の空き容量のあるハードディスク(インストール時には追加の空き容量が必要)、SSD を推奨 |
モニターの解像度 | 1,024 x 768 以上の画面解像度をサポートするディスプレイ(1,920 x 1,080 以上を推奨) Illustrator でタッチワークスペースを使用するには、Windows 10 を実行しているタッチスクリーン対応タブレット / モニター(Microsoft Surface Pro 3 を推奨)が必要です。 |
GPU | OpenGL 4.x オプション:GPU パフォーマンスを使用するには、Windows に 1 GB 以上の VRAM(4 GB 以上を推奨)があり、コンピューターで OpenGL バージョン 4.0 以降がサポートされている必要があります。 |
インターネットに接続可能 | 必要なソフトウェアのライセンス認証、サブスクリプションの検証、およびオンラインサービスの利用には、インターネット接続および登録が必要です。* |
* Windows 10 バージョン 1507、1511、1607、1703、1709 ではサポートされていません。
Mac OSの場合
必要な構成 | |
プロセッサー | Intel マルチコアプロセッサー(64-bit 対応必須) |
オペレーティングシステム | macOS バージョン 10.15(Catalina)、macOS バージョン 10.14(Mojave)、および 10.13(High Sierra) |
RAM | 8 GB 以上の RAM(16 GB 以上を推奨) |
ハードディスク | 2 GB 以上の空き容量のあるハードディスク(インストール時には追加の空き容量が必要)、SSD を推奨 |
モニターの解像度 | 1,024 x 768 以上の画面解像度をサポートするディスプレイ(1,920 x 1,080 以上を推奨) |
GPU | オプション:GPU パフォーマンスを使用するには、Mac に 1 GB 以上の VRAM(推奨:2 GB)があり、コンピューターで OpenGL のバージョン 4.0 以降がサポートされている必要があります。 eGPU は、Mac OS 10.13.5 以上でサポートされています。 |
インターネットに接続可能 | 必要なソフトウェアのライセンス認証、サブスクリプションの検証、およびオンラインサービスの利用には、インターネット接続および登録が必要です。* |
低いスペックのPCで動かすと、データが重くなってくると動作も重くなったり、最悪フリーズしたりするので、「ネットを見るためのPC」や「記事を書くためだけのPC」では使わないようにしましょう。
一昔前は、「イラレはMacでないとダメ」みたいな風潮がありましたが、今ではウィンドウズでも全く問題ありません。
むしろコスパの事を考えると、Macの方が2~3倍コスト掛かりそうなので、私はウィンドゥズでの使用をおすすめします。
【デメリット4】画像を作成すると思っている以上に時間が掛かる
何に時間が掛かるかというと、ベジェのポイントの調整に割と時間を取られます。
詳しくは説明しませんが、簡単な顔を描くにも、鉛筆ほど簡単に書く事は難しいです。

その分綺麗なんだけどね
画像作成にそこまで時間と労力を割けない場合
上記の通り、オリジナルで画像作成はそれなりに条件があって手間と時間も掛かります。
絶対にオリジナル画像が必要でないのであれば、素材サイトからダウンロードして使いましょう。その方がコスパは良いです。
illustratorを使ったほうが良い人は、どういった人なのか

経験上であくまで傾向ですがまとめてみました。こちらです。
- こつこつ絵を描くのが好きな人
- 拘りたい人
- 細かい事が気になる性格の人
- 線が少なめなシンプルなイラストが好きな人

性格はともかく線の少ないシンプルな、イラスト作成はillustratorのもっとも向いている領域です。
photoshopとの違い
同じような画像処理のソフトではありますが、決定的な違いがあります。
- illustrator・・・・ベクターデータ
- photoshop・・・・ビットマップデータ
をそれぞれ扱っています。
ベクターデータは数式によって画像を表現していきますが、ビットマップは細かい点の集合によって画像を表現します。
よって、細かい写真のような表現はphotoshopで扱い、シンプルなイラストはillustratorで編集する。こういった分けて使うのが通常の使い方です。

ちなみにillustratorで作成されたデータは、大きく引き伸ばしても、綺麗なまま印刷が出来ます。
イラストが数式で出来ているからです。
photoshopだと、アップにすると画像が荒れたりしますよね。
illustratorの購入、ダウンロードからインストール
ここまで読んだ方は、かなりillustratorに本気で取り組みたいと思っている方かと思います。
購入はこちらから
オリジナリティの構築は大変だけど、メリットも大きいので必要な部分にはこだわって行きたいですね。
- 購入する
- インストーラーのインストールをする
- illustratorのインストール
くわしくはこちら「Creative Cloud インストールガイド | 個人ユーザー向け」をご覧ください。
MacとWinで多少違いはありますが、そこまで難しくはありません。
illustratorに似た優れたソフトの紹介
色々書いてきましたが、結局は無料で使いたいと思っている人も少なくないと思うので、ベクターデータを扱える無料ソフトを紹介していきます。
しかも無料で使えるのでとりあえず触ってみて損は損はしないかと思います。
無料なのでいろいろな点でillustratorには及びません(個人的に体感的にはillustratorの40%くらいの性能かと)が、シンプルなイラストであれば問題なく作成することができます。
あくまで無料なので、illustratorのような充実した機能は期待しないで下さい。

簡単なものはこれで十分かも
【まとめ】illustratorの評判は?デザイナーが解説します。【無料代替ソフトも紹介】
Adobe Illustratorについて解説しました。イラストを描く上では重要なソフトですが、
「描く」というよりどこか「図形を作る」に近い作業なので、ペンタブレットなどで描きたい場合はPhotoshopやCLIPSTUDIOをお勧めします。
それでは今回は以上です。
誰かのお役になてれば幸いです。
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