【国内&海外】イラストのコンテスト【マーケティングを通して考える】

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さて今回は、イラストのコンテスト、コンペとその狙い方についてまとめていきます。

国内、海外を問わず、有益なコンテストは存在するので、応募していきましょう。

マーケティングも踏まえた応募する上での考え方にも触れていきます。

【国内&海外】イラストのコンテスト【マーケティングを通して考える】

この記事で分かること

  • 海外のイラストコンペ
  • 国内のイラストコンペ
  • コンペに入賞するためのマーケティングを踏まえた考え方
  • コンペのメリットデメリット

コンペ情報はどこから入手するのか

主にコンペの情報は、

などのサイトから情報を取得します。

また、公式ツイッターやコンペに関するアカウントをフォローすることで新鮮な

情報を得られやすくなるので、フォローしておきましょう。

国内のイラストのコンテスト

国内でのイラストコンテストを紹介します。内容に関しては随時更新をしていきます。

JIA Illustration Award

JIA Illustration Awardは日本イラストレーター協会(JIA)が主催するいわゆる格式高いコンペです。

応募資格プロ・アマを問わず。
(但し未成年者の場合は保護者の承諾が必要)
コンペの趣旨ただ賞を与えて終わりというのではなく、才能のある新人や実力があるのに世の中でまだそれほど認知されていない優秀な人材を発掘し、その人達が世界で通用する一流のイラストレーターに育つまで、日本イラストレーター協会が支援していくことを目的としている。
作品既定手描き、CG、版画、立体などジャンルは不問。
仕事等で作成したもの、他のコンペに出品した作品は不可。
出品料1点目3,500円

2点目、3点目3,000円

4点目から2,000円

8点までOK

どんな方が応募するべきか新人イラストレーター、アマチュアイラストレーター
審査有名アートディレクター、デザイナー、雑誌編集者、イラストレーターなど 5名

学展

学展は、学とはありますが誰でも応募できるコンペです。

1950年に創立した70年ほどの歴史のあるコンペです。大賞作品は、フランス、パリで展示されます。

ちょいと出品料がお高い印象なので、ライバルの技術は高いですが、数は少なそうです。

応募資格不問
コンペの趣旨美術界は勿論のこと、教育会、学生、一般からも学生美術の祭典として支持を受けている。 以後、毎年欠かさず「学展」展覧会は開催され、1960年にはアメリカにおいても開催され、国際的版画家・映画監督の池田満寿夫氏をはじめ、多くの才能あふれる入選者らの美術界への登龍門としてしられるようになった。2016年より日仏友好、国際文化交流としてLa Société Nationale des Beaux Arts フランス国民美術協会特別協力の元、学展芸術大賞作品パリ・ルーヴル展示が行われている。
作品既定未発表の美術作品
※絵画/彫刻・工芸/版画・デザイン・イラスト/デジタル/写真
※展示上破損しやすい作品、危険を思わせる作品、簡単に移動できない作品は不可
※共同制作は不可
※応募は一人2点まで
※詳細は公式ホームページを参照
出品料1点目3,500円

2点目、3点目3,000円

4点目から2,000円

8点までOK

特徴大賞 パリ・ルーヴル展示、「美術手帖」および公式ホームページにてインタビュー記事掲載
審査員有名画家、アーティスト、編集長、ディレクター、写真家等
特徴大賞 パリ・ルーヴル展示、「美術手帖」および公式ホームページにてインタビュー記事掲載

ザ・チョイス

ザ・チョイスは年4回発売の季刊誌イラストレーションの誌上コンペです。

本自体は1月・4月・7月・10月の18日発売です。

毎号、デザイナーやイラストレーターなど1人の審査員が応募作品の中から優秀作品を選びます。

審査員が一人なので対策が練りやすいです。

特徴基本審査員が一人

年度賞の審査は4人の審査員の投票制

応募期間illustration誌最終ページに毎号掲載

電撃イラスト大賞

電撃イラスト大賞はアニメ系のイラストコンペです。

賞金が高額です。

描くサイズが小さいので、細かい絵を描く人には向いているかなと思います。

一時選考を通過すると批評がもらえるので、次に活かせやすいです。

特徴一次選考を通過すると必ず選評がもらえる

装画系 (ブックカバーイラスト)

応募資格不問

ただし、将来的に弊社(KADOKAWA)出版物などのイラストレーターとして活動できる人。

作品既定表現方法 (彩色、画材、CGなど) は自由。

カラーイラスト2点とモノクロ
イラスト3点を1セット。

出品料なし
どんな方が応募するべきかアニメ系のイラストが好きな人

 Tokyo Illustrators Society

Tokyo Illustrators Society

一般社団法人東京イラストレーターズ・ソサエティ(略称TIS)は1988年10月に発足のイラストレーション団体です。

審査TIS会員8名と外部審査員3名(デザイナー、AD等)
応募資格
プロのイラストレーター、アマチュア・学生を問わず、どなたでも参加できます。
作品既定テーマや表現方法も自由
(但し平面作品に限る)
出品料1点2,000円
どんな方が応募するべきか新人イラストレーター、アマチュアイラストレーター

 ノート展

ノート展

ザ・チョイスと同じような、イラストノートという雑誌でのコンペです。

ザ・チョイスは、少し年齢層が高めな印象ですが、こちらは若い方に合っている気がします。

審査員も一人なので合わせやすいかと思います。

特徴自由テーマとキャラクターデザイン部門の
2つがある。審査員は1名のみノート展キャラクター部門は、ノート展と
は別物なので注意
コンペの趣旨イラストのプロを目指しステップアップしたい方のための登竜門。手描き・デジタルを問わずご応募いただけます。募集の際は編集部からの「お題」を提示。プロのお仕事を想定した、より実戦的な作品づくりに取り組めるようになりました。佳作以上の作品には編集部のコメントがつき、受賞者はWebマガジンCobalt・コバルト文庫・集英社オレンジ文庫などでのデビューへの道が開けます!
応募資格年齢・性別・プロ/アマ不問
応募作品テーマ・画材ともに自由。
未発表の作品に限る。(最大サイズB3)自作・未発表の描き下ろし作品に限ります。
※他の賞などに応募(または入選)している作品の二重応募は認めません。また、インターネット・同人誌などに掲載したことのある作品の応募も不可です。(後に判明した場合、入選を取り消す場合があります)
応募原稿カラー作品1点、モノクロ作品1点の計2点
※応募テーマ、および応募のきまりをよく読んでから応募してください。
どんな方が応募するべきか新人イラストレーター、アマチュアイラストレーター
その他ノート展キャラクター部門は、ノート展と
仕様・応募料は異なる。

コバルト・イラスト大賞

コバルト・イラスト大賞は集英社のWEBマガジンCobaltでの募集しているコンペです。

特徴自由テーマとキャラクターデザイン部門の
2つがある。審査員は1名のみノート展キャラクター部門は、ノート展と
は別物なので注意
応募資格一切不問
作品既定テーマ・画材ともに自由。
未発表の作品に限る。(最大サイズB3)
出品料作品点数1点の場合:1,000円(応募料)+ 500円(管理費)=1,500円
作品点数2点の場合:1,000円(応募料)+1,000円(管理費)=2,000円
作品点数3点の場合:1,000円(応募料)+1,500円(管理費)=2,500円
どんな方が応募するべきか新人イラストレーター、アマチュアイラストレーター
その他ノート展キャラクター部門は、ノート展と
仕様・応募料は異なる。

 HB FILE COMPETITION

HB FILE COMPETITION

複数の作品を一気に提出するので、本当に自信と実力がある人には有利です。

特徴15〜20の作品を用意されたファイルへ
ファイリングして提出し審査してもらう
応募資格不問
作品既定作品点数15〜20点。原画不可
(作品のコピー・写真・出力を台紙B4に貼る)
出品料新規7,000円、継続5,000円
おすすめの人実力を評価してもらいたい人

海外のイラストコンテスト

まず、基本的に海外サイトは全て英語表記なので読みにくいです。

Google chromeを使用し、こちらのchromeWEBストア

「Google翻訳」の拡張機能をブラウザにインストールしてから、コンペサイトを開きましょう。

英字部分が勝手に日本語訳されて表示されるので内容は解るようになるかと思います。

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イラストに限ったコンペが日本ほど多くはないですね。

海外のイラストコンペの探し方

登竜門内でも海外のコンペを見ることは出来ます。

Googleで検索する場合は、以下な感じで調べると引っ掛かりやすいかと思います。

  • call
  • Juried
  • Juried Exhibition
  • illustration Competition
  • illustration contest

主な有名なコンテストがこちら。

  • パリ国際サロン ドローイング・版画コンクール
  • スペイン美術賞展
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アートよりのコンテストが多く、方向性が違うことも少なくないです。

良いものが見つかり次第随時更新していきます。

イラストのコンペで重要なのはテーマ内での差別化

イラストのコンペでは、デザインコンペとは違い、

「いかに目立ち、他のと違いと希少性が出せるか」が重要になってきます。

応募者が100人いたら95人が思いつくような内容では、その瞬間からテクニック競争に巻き込まれてしまいます。

テーマ内で他人が思いつかないであろう内容のものを描き、

審査員に「ああ、そうきたか」と思われるような差別化ができていれば、選ばれやすいです。

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この辺がデザインコンペとは考え方が違ったりしますね。

デザインの場合は万人が違和感を感じないものの方が良かったりもしますので。

海外のコンペで希少性を出すのにはどうしたらよいか

あくまで一例ですが、マーケティングを踏まえて考えると、

“日本感”を強めに押し出すほうが効果は高いと思います。

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日本人にしか分からない“日本感”を出せれば、外国人には真似しにくいので差別化に繋がりやすい

あくまで相対的に希少性を考えなければならないので、そのコンペの過去の受賞作品の作風や傾向を研究したいところですね。

最初の審査では全ての作品がずらっと並べられる

社会人新人の頃に作品を審査する会場に見させてもらう機会がありました。

今でもデジタル上での審査以外では同じだと思いますが、

ある時は床にシートを敷いて、ずらっとすべての作品を並べられたり、

ある時は、長机に作品が並べられ、それを歩いて見て回ったりします。

コンペによっても多少の違いはあると思いますが、

基本は「他のすべての作品と並べられて見られる」ということです。

そこで目立つにはどうしたらよいかというのを考えて作品作りをした方が

よいでしょう。

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「公平に審査する」ということを考えると、“並べて見る”という方法は、デジタル上の審査でも不変なことだと思います。

コンペのテーマからよく使われる色を想像する

ちょっとした小賢しいテクニックですが、

全体に赤が多く使われるようなテーマだった場合は、赤に対して目立つ色や逆色の緑をどうにか自然に盛り込んでみましょう。

そうすることで全体が赤色の中に、ポツンと目立つことができます。

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あくまで目に留まりやすくするテクニックです。

選ばれるテクニックではありません。

作品自体もくっきりはっきりさせる

いかに素晴らしい作品であろうと、色の濃淡、コントラストの弱いイラストは空気のようにスルーされてしまいます。

それも当然で、他の作品と並べられて見るからです。

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作品の多いうちの審査は細かく見ない、ザっと見るということです。なのでできるだけ

「細かく見える」ようにするのです。

審査員は誰なのかを確認する

次に重要なのが審査員は誰なのかです。

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ちなみにデザインコンペの場合はここが一番重要です。

応募している人でここを真剣に考えている人は、ほんと少ないです。

なので真剣に考慮すればそれだけ差が出やすいです。

1%でも当選確率を上げるには仮説→検証を繰り返しましょう。

私の経験なのですが、

学生の頃、月一程度に月刊雑誌「イラストレーション」のザ・チョイスに応募していた時期がありました。

専門学校の講師に言われたことが、

「審査員がどんな人か確認した?」

「自分のイラストと方向性の違うイラストレーターが審査員だった場合は多分通らない」

といったようなことでした。

当時は、「他人に合わせてイラストを描くのはちょっと違う気がする」と商業イラストであるということを全く考えられない自分が居ました。

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そういうこともあり、結果は全てダメでした。

イラストは「提案」であって、“自分”というアイデンティティがなければ描くことは出来ません。

極論、人がどう思うかなんて気にしていたら何も描けないというのも解ります。

しかし、商業イラストいうものは利益も考え他人のために描くイラストなので、この矛盾を受け入れつつ作画しなければならない。

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イラストの判断って矛盾と疑問に満ちている。

そういうものなのです。

この矛盾を受け入れるようになるには、シンプルに我慢か人生経験を積むかのどちらかだと思っています。

人生経験を積むといい意味で諦めれることも出来ます。

話が逸れましたが、

大事なのは、審査員が誰かというところです。

審査員の人数が少なければ少ないほど、審査の判断にブレがなくなっていきこちらの予測が当たりやすくなるはずです。

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無名な審査員や、誰が審査するか分からないようなコンペは、こちらでは成功率を上げられません。

実質、イラストの判断基準は「好み」を超えられない

どんなロジカルな意味を持っている素晴らしいイラストであっても、好みという判断基準の壁は超えられません。

見る側からすると、イラストにロジカルな意味など求めてもいないし、

アート作品と違って、見た目だけではなく作品の持つ意味を考えよう・・・とか

デザイン作品と違い、作品がどんなに良い役目を果たしているのか考えよう・・・とまで

至らないのです。

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好きな女性に、どんなに好きな理由を並べ上げても、

「嫌い」と言われれば試合終了なのと一緒です。

理論詰めのイラストにならないようにしましょう。

だから審査員の好みやマインドを研究し、寄せていく。

審査員の過去の動画、過去に言った言葉など、調べ上げどういうものを選ぶのかを

徹底的に仮説を立てていきます。

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今はネットで調べれるので割と簡単です。

自分基準の、自分の好きな気に入ったイラストを応募するのも良いですが、それで結果が付いてくるかというと運任せになってしまい確率は落ちてしまうでしょう。

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他人に合わせるのは違うと思う人も居るかもですが、一介のアマチュアイラストレーターは世界の中心にいるわけではありません。そういうのは後々やったほうが賢いと言えます。

無策で継続すると落選し続けて10年経過・・・とかなってしまうかもです。

応募の際のSNSやURLの記載

応募する際にこちらの詳細なデータを記入する用紙があったりしますが、

必ずポートフォーリオサイトやSNS情報を書き込んでおきましょう。

審査の際に、気になった作品があった場合、誰でもその作者の詳細と他の作品も見てみたいと考える筈です。

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この状態はすでにファンに成りかけてくれている訳です。

なので必ず、専用SNSアカウントとポートフォリオサイトは必ず用意しておきましょう。

落選してもデータを集めましょう

いくら審査員を研究しても、落ちる確率の方が高いのは言うまでもありません。

しかしながら「なぜダメだったのか」を考えることは、今後の活動においても

しておいた方が良いかと思います。

見ておくべき点としては

  • 当選作品はどういった作品か
  • 当選作品は自分の作品より優れているか
  • 当選作品は自分よりテクニックが上か下か
  • 当選作品を作った人はどんな人か
  • 当選理由、コメント
  • 当選作品は審査員が選びそうな作品だったか
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軽くでもこの程度は見るべき点があります。

ギリギリ落ちた作品も見れると解ることは大きいですが・・・

いわゆる自分が行動して得られた情報は、第一次情報です。

他人の体験談やネットの情報よりも、新鮮で有益な情報なので必ず活かしていきましょう。

応募したことが絶対に無駄にならないためにすること

自分のやり方を貫くのではなく、今は応募して仮説→検証を繰り返しましょう。

データが溜まっていけばいくほど、どこを狙えばいいかが分かってくるので、徐々に勝率を上げられます。

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毎回同じ、審査員であるわけでもないので、全て通用するとは思わないでください。イラストレーションの場合は同じ審査員が回ってくることが割とあったりします。

まとめ 【国内&海外】イラストのコンテストを紹介【マーケティングを駆使しよう】

という訳で、今回は国内海外のイラストコンペについてまとめてみました。

審査員のことまで考えて応募する人は少ないですが、本気で入賞したいとか可能性を少しでも上げるのであれば、考慮して作品を描いてみて下さい。

ただ、デザイナーの私がイラストについて思うのは、イラストはデザインより確実にマーケットが小さく人気商売だということです。

きつい言い方をすると、人気がなければ社会に必要とされないとも言えます。

一方デザイナーは、役に立つデザインが出来れば必要とされます。

VENVEN
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余談ですが、イラストはどういったものを描くのか、どのマーケット内で描くのかをよく考えてみると、最終的には“投資家”との関わりは外せない気がしますね。

今回は以上です。

お役に立てれば幸いです。

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