デザイン力を鍛える最適な方法【デザイナー10年以上の経験から語る】

悩み多き新人デザイナー
悩み多き新人デザイナー

デザイン力を上げたいけど、どうやるのが効果的なのか知りたいです。

職場がデザインに理解の薄い環境で、教わる事が出来ないのが悩みです。

本で勉強したいけど、オススメの本を紹介して欲しい

VENVEN
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誰もがぶつかるデザインの壁です。

毎回でしつこいですが、筆者はグラフィックデザインを13年経験しているので、その経験に基づいてアドバイスできるかと思います。

この記事で分かる事

  • デザイン力とは何か
  • デザイン力の効率の良い上げ方
  • デザイン力が上がらない場合の理由と改善点
VENVEN
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このあたりが解ります。

この記事は3分ほどで読み終えられます。


デザイン力とは何か

その名の通りデザインを構築する力です。

デザイン力が高ければ、理に適ったデザインが作成でき、理に適ったデザインとは、より良く機能し問題を解決する力を持っています。

デザイン力は

  • 問題点を見抜く観察眼
  • アイデア、知識
  • 製作スピード
  • 作業の決め細やかさ

で、決まってきます。上記のスキルが高ければ高いほどデザイン力も高くなってきます。

デザイン力はセンスの良いビジュアルを作る力でも、綺麗な装飾が施された店内デザインを作る力だけではありません。これは本質から外れていて、デザイン力の中の一部でしかないのです。

一番重要になるのは問題点を見抜ける観察眼を持つことです。観察しても何も情報を収集できなければ、そもそも効果の上がるデザインは作成できません。

そしてデザインで対価を貰うためには、作業スピードや作業の決め細やかさから目を背ける事は出来ません。

VENVEN
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オーダーメイドは大変です。

デザイン力を上げるためには

デザイン力を上げるための手段としては、大きく分けると3つあります。

  • ①先輩に教えてもらい実践する
  • ②本で知識を得て実践する
  • ③ネットから情報を実践する

元になる知識が無いと上手くいかないので、自分の勘だけを頼りにして、実践をしていくと恐らくかなり遠回りになり、挫折しやすくなるのでお勧めしません。

インプットしアウトプットする事でスキルとして定着するわけですが、アウトプット時に失敗しても誰かが認めてくれる環境でないと成長は難しいです。

今まで長い年月をかけて少しずつ進化してきたデザインのノウハウを自分の力だけで、発見して研究して身につけていくのは、「車輪の再発明」みたいでかなり無駄が多いです。すでに先人が研究して具体的な手段として残してくれているので、それをまるまる脳みそに焼き付けましょう。

①デザインを先輩に教えてもらい実践する

メリット

デザイン事務所や、デザインに関わる部署に勤めていると、先輩がいると思うのでわからない事があると尋ねられます。最速で最適な情報を聞き出せます。

デメリット

先輩も人なので、いつもいつも都合よく相手をしてくれるとも限りません、コミュニケーションを疎かにしていると情報をくれない場合もあります。職場環境にも影響されるのでここに頼ってしまうとリスクが高いですね。他人を信用するなとは言いませんが、デザインの勉強って、最後の最後は自分の問題でしか無いので自分を信じて勉強しましょう。

②ネットで知識を得て実践する

メリット

このブログもそうですが、デザインに関して情報を流してくれているサイトは沢山あります。それらから知識を得る事は、無駄のない勉強方法です。

デメリット

「欲しい情報がすぐに見つかるのか」という点です。私も経験があるのですが、欲しい知識を検索欄に入力して検索して、自分が“まさにコレ”が欲しかったっていう情報が見つかるまでにかなり時間がかかったりします。あるいは散々探したけど見つからない場合もありました。

見つかったとしても、情報量はせいぜい2000字〜3000字とかです。仕方ないけどマニアックな詳しい情報になればなるほど情報が無いですね。

③デザイン本から情報を得て実践する

やはりデザインにおいてはこれが一番お世話になる勉強法です。

メリット

デザインの事が書いてある本はかなり多く、大体のことであれば読めばわかる環境が整っています。内容も多く大概の問題は解決できます。自分だけで勉強できるのでインプット方法としては最適です。

デメリット

特にデメリットは感じません。読めば読んだだけプラスになると思います。今まで嘘を書いてる本は見た事が無いので。内容の薄いもの濃いものはあるので出来るだけ濃いものを選びましょう。


本当の意味で本の内容を理解する方法

実際読んだけど、なんかフワフワして理解できたのか出来てないのか分からないと感じる事があれば、ものすごく理解できた気持ちになったけど実際は全然再現出来なかったりします。

どっちが良いかというと、断然後者で、本の内容が血肉になっている証です。

理解出来たのか出来てないのかわからない理由

  • 自己満足で読んでるから
  • 情報をどこか信じていない
  • 真剣に取り組んでないから

真剣に取り組んで居ないのは論外ですが、読んだだけで満足しているのもまずいです。読んだ内容で、“気になる事”“した事がない事”が必ず出てくると思うのでそれを実際の作業に取り入れて行きましょう。

ものすごく理解できた気持ちになった時にするべき事

実践一択です。他にする事はありません。その気持ちだけを寝かせておくと、「知ってるけど出来ない」状態になってしまうので完全にペテン師化してしまいます。

知識で得たことを実際に試す事が、デザイン力を付ける一番の近道です。


【注意】デザイナーとして成長を阻害する環境がある

ここで言う環境とは、社内の人間のデザインへの深い考えを持っているかどうかです。

デザインにはある程度正解に近い答えがあります。

例えばデザイナーを束ねるディレクターや、社長など立場が上な人間が、この正解を持っていないような環境だと絶望的に成長しにくいです。

あなたの作ったデザインに対して的確なアドバイスが出来ず、成長を阻害してしまいます。

例えば

やる気ある<br>新人デザイナー
やる気ある
新人デザイナー

デザインを考えてみました。どうでしょうか!?

分かっていないディレクター
分かっていないディレクター

あ~

何かダサいな~。

もっとクールな感じにカッコよく出来ない?

 やる気ある<br>新人デザイナー
やる気ある
新人デザイナー

クールな感じ?ですか?

クールって具体的にはどういうクールですか?

 分かっていないディレクター
分かっていないディレクター

クールはクールでしょ。分からないならググってみて

上記のような具合では成長は出来ないのは理解出来るかと思います。(大げさに表現しましたが)

上記のような環境だと、正解に近いデザインを作成していても、ディレクターの気分で間違い扱いにされたりして混乱してしまいます。

まさにこんな環境で、それが変わらないようなら早めに転職した方がいいでしょうね。

まとめ

デザイン力を上げたいなら

「どこからか知識を得て実践をする」「インプットとアウトプット」の繰り返しでしか方法はありません。

その際、得た知識が本当に正しかったと実感する事がアウトプットの要です。

実感する事が出来ないのであれば、その知識は定着していません。

実感していない理由は、

  • ①正しく理解出来ていない
  • ②情報が間違っている

のどちらかです。②はほぼ考えなくて良いので、再度同じものをインプットしなおして実践しましょう。

あなたのデザインをディレクションする人は実力がありますか?ない場合はあなたの成長を阻害する事になります。環境を確認して、成長を阻害する人が居た場合は早急に転職する。

デザインは、ある程度出来るようになるまでには最短でも3年は掛かります。埋めるのに3年間ほどかかるジグソーパズルです。

初めのうちは数ピースしか埋まっていないので作っていても何がなんだか分からないですが、いずれピースが埋まって行きデザインの全体像が見えてくるので、無駄な作業も減らせるようになるでしょう。

勿論“本気の3年間”です。

一部の才能ある人だと、もっと短かったり、学生の段階からすでにある程度出来てたりしますが、気にしないでokです。

すごいなーって思いながらやってる事を真似(インプット)し、近いうち追いつくぞーって思いながら勉強していればOKです 笑

本気で勉強していれば、今以上差が開くことはないです。がんばりましょう。

それでは今回はこの辺で。ありがとうございました。

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