
- デザイナーの面接でよくある質問はどんなものがあるんだろう
- 何を用意していればいいんだろう
- デザイナーの面接を受ける際にNGなことってなんだろう

こんな疑問に答えます。
私は、就職、転職活動で面接を受けた経験と、逆に面接官として新卒、中途のデザイナーの面接をした経験があるので、ある程度参考になるのではないかと思います。
それではよろしくお願いします。
デザイナーの面接でよくある質問【面接官経験のあるデザイナーが語る】
この記事で分かること
- デザイナー面接の質問内容
- 面接官側は何を聞き出したいのか
- 面接を受ける人が用意しないといけないこと
- 面接のNGなこと
- ポートフォーリオに関する質問
- 中途採用と新卒採用の面接での大きな違い
- 「筋が通っている」「つじつまが合っている」「自信、またはやる気がにじみ出ている」この3つが最重要
- デザイナーの面接は自分のコンセプトワークを構築することと同じ

こんな感じで深掘りします。
デザイナー面接の質問内容
面接の際にだいたい聞かれる質問内容はこちらです。
- なぜここ(受けている会社)を入社したいと思ったか
- 入社したら何をしたいか、どうしたいか
- 今注目しているデザインのトレンドはあるか
- デザインを考える際に気を付けている事や意識している事
- 今までのどんなことをしてきたか、経験してきた仕事など
- ポートフォリオの作品についての質問
- 以前の職場を辞めた理由
だいたいこんな感じの質問になってくるかと思います。
人によっては、好きなデザイナーは誰?とか、趣味は何?とか、好きな映画は?、休日は何をしている?とか聞いたりもしますが、それら大概は、面接にリラックスしてほしいという意味合いで聞いたりすることが多いです。


面接官側からすると、ハッキリ言ってこれを聞いたところで参考程度にしかならないからです。重要度の低い質問だと言えます。
ただし、面接官側からすると思いつきやすく聞きやすい質問になるので高い確率で聞かれる質問になります。
裏を返せば答えられて当たり前とも言えますので準備はしておきましょう。
笑いの起こる面接は良い
作品のことに対して馬鹿にした笑いではなく、「ユニークだ」という意味で怒る笑いはとても良い兆候だと言えます。
笑いを取りに行けとは言いませんが、作品作りにおいてユニークさを盛り込むことは常に考えておいていいことだと思います。
面接官側は何を聞き出したいのか、どこを見ているのか
私が面接官をやった時の経験だと大体こんな感じで見ていました。
作品のクオリティは勿論のことですが、その他の重要な点だとこんな感じです。
- こちらの要望をきちんとくみ取って仕事を前に進めようとする意志があるかどうか(自分の意志が強すぎないか)
- 言っていることに一貫性と筋が通っているかどうか、矛盾していないか
- ポートフォリオの内容から感じるものと実際の人物像に差が無いか
- 自分の視点、仕事全体の視点があるかどうか
- デザインが好きか、デザインに対して真摯に向き合っているか
- やる気もしくは自信があるかどうか
- 新しい知識があるか。勉強しているかどうか
「当たり前だろ」と思う人も居るかもですが、中にはあれこれ理由を付けて仕事を停滞させてしまう人が居たりします。


企業に所属しているデザイナーよりもフリーのデザイナーに多いです。経験上ですが特に仕事が上手くいってないデザイナーに多い傾向が・・・
そもそも何のデザイナーにせよ、デザイナーはコンセプトを考えることが仕事で、考えることが得意な人ばかりです。
しかしその力を言い訳を考えることに使ってしまうという仇となってしまう人が居たりもするのです。


企業側としては前向きで自分の事だけではなく、仕事全体の視点を持っている人と仕事がしたいです。
全体の話を通して、言っている事と過去の行動に矛盾がないかどうか、現在の自信ややる気を見ています。
一貫性のない発言は、「この人は口だけ良い事を言っているな」と捉えられます。
他の職業では、ポートフォリオなどの作品集を見ながら面接を行うということは少ないですが、デザイナーの場合はポートフォリオは必須になります。
このポートフォリオの存在が、人を見る上でこの上ない重要な要素になってきます。


少しでも話に食い違いを感じると、「ん?」と内心思っていたりもします。
面接でそういったことを感じるという事は、仕事でも同じような事が起こってしまうと考えるので面接側の判断が慎重にならざる負えないです。
面接のNGなこと
結論から言うと「汚いこと」はNGです。
汚いとか綺麗は何にでも当てはまります。
例えば
- 態度、言葉遣い
- ポートフォリオの作りや作品内容
- 服装
逆に綺麗とはどういうことを指しているかと言うと、
社会人として、不安に思われる要素が少ないということになります。


平たく言えばTPOというやつです。
何から何までTPOをわきまえろとは言いませんが、要点は押さえておくべきかと思います。
私は過去に、アーティストのような思考になっていたためにこの部分が欠落していました。
しかしデザイナーを目指す人の中にはアーティスト思考な人は少なくないので気を付けてもらいたいと感じています。


アーティスト思考はやめておきましょう。
ポートフォーリオに関する質問
デザイナーの面接では、ポートフォーリオに関する質問が基本になってきます。
ここから派生して話が広がったりしていくのでしっかり対策しておきましょう。
大体聞かれるものがこんな感じ。
- どこに力を入れて作ったのか
- 特に気を付けた点は
- 何をどうするため、何のためのデザイン作品なのか
- 失敗談
- どのくらい時間をかけて作成したか
面接を受ける人が用意しないといけないこと
ポートフォリオの作品の出来や志望動機の用意は勿論ですが、「矛盾がない」ということを徹底しておきましょう。
デザイナーの面接は自分のプレゼンテーションをすることと同じ
面接はある意味、プレゼンテーションと同じです。コンセプトを考えるのと同じです。
デザイナーを目指す人がプレゼンテーションを学生時代に経験するかと思いますが、その際に作品に対してのツッコミの嵐を見たことは無いでしょうか。
作品に対しての矛盾点をついた質問に答えなければならない訳です。
この際その場しのぎで納得のいく回答を出すのは至難の業です。


初めからツッコまれないことが大切です。そのための準備を怠らないようにしましょう。
プレゼンテーションは、本来デザインの説明や発表の場ですが、面接は、自分自身の説明の場でもあるので、それに対応したしっかりした準備が必要になってきます。
おそらく本来の作品のプレゼン程ツッコミを受けることはありませんが、しっかり面接官の心の中では判断が進んでいるので気を抜かないようにしましょう。


面接はわざわざ指摘はしないけどしっかり判断はされるのです。
真面目にデザインを実践し学んでいれば、中々矛盾は起きないものです。
「筋が通っている」「つじつまが合っている」「自信、またはやる気がにじみ出ている」
矛盾の無さが面接官側としては腑に落ちるというか納得できる要素になってきます。
- 矛盾のない自分をアピールするコンセプト
- 矛盾のないポートフォリオ
- 質問に動じずハッキリ言ってやるという心構え
この辺りを気を付けてしっかり準備しておきましょう。
特に「質問に動じずハッキリ言うという心構え」は自身ややる気に繋がってくるので、しっかり準備した上で開き直って挑戦しましょう。


解らないことははっきりと「解らない」で良いかと思います。
回答が早ければ早い方が良いですね。
あとはやるしかないという段階までは準備をしておきましょう。
逆に質問しまくるとやる気があると思われる
面接を受ける側から質問をしまくるとやる気があると取られます。
質問内容の例がこちら
- 会社の現状の課題は何か
- 副業は許可されているか(古い考え方の会社はNGが多い)
- どんなクライアントがいるか
- 過去にどんな仕事をしたか
- どんなデザイナーを求めているか
- 求めているスキルは何か
- 年収はどの程度か(古い考え方の会社だとNG)
中途採用と新卒採用の面接での大きな違い
基本的に中途と新卒の面接の違いはこんな感じです。
- 中途採用…実績と経験
- 新卒採用…やる気とポテンシャル
上記がそれぞれ重視されます。
新卒だと、ほぼほぼはじめから戦力としては期待されません。数年後にモノになっていることを見越して判断されることがほとんどです。


育てやすそうかどうかも大切な要素です。
難易度でいうと、中途採用の方がかなり低くなり、ある程度実績と経験があれば、転職は難しくありません。(経験済み)
デザイナーは実力社会なので、勉強して実力を付けさえすれば転職もそれなりに簡単です。


スキルが普通でも、高望みしなければ、ある程度のレベルの企業は転職できるかと思います。
【まとめ】デザイナーの面接でよくある質問【面接官経験のあるデザイナーが語る】
今回はデザイナーの面接でよくある質問とその周辺の話をまとめてみました。
ぶっちゃけ面接官も人間なので、自分の仕事が忙しかったりする中で面接を行うこともあったり、必ずしも判断基準が一定にはなかったりもします。
少しずれますが
人間の判断する力や意志決定する力は一日の回数が35000回と言われています。すればするほどストレスが溜まり疲れていくのです。


面接ともなると、重要な判断をしなければならないので面接を終えると割と疲れたりします。
基本的には
- 面接は自分自身のプレゼン
- 矛盾しないこと
- 何事も汚くないこと
- 何を聞かれようともハッキリ答えること
そのための準備をコツコツ整えておくことが大切です。
そんな感じで今回は以上です。
誰かのお役に立てれば幸いです。
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