
クリエイティブってなんなんでしょう。曖昧な印象でよく分かりません。
どういった意味?どんな仕事なの?

有名デザイナーがクリエイティブという言葉を使ったりしますが実際はどういう意味か分からなかったりしますよね。
デザイナーやイラストレーターの経験のかなり長くある私が出来るだけ噛み砕いて解説します。
何のためにクリエイティブの仕事は存在し、どういった役目を担っているのか本質に迫ります。
それではどうぞ。
クリエイティブの意味は?どういう仕事なのか【デザイナー10年以上の経験から語る】

この記事で分かる事
- クリエイティブの意味
- クリエイティブの必要性。何のためにあるのか
- クリエイティブの役目
- クリエイティブの仕事について
- クリエイティブの仕事に必要なスキルや資質
- 経験から語るクリエイティブ系の仕事の闇

このあたりが分かります。
この記事は3分程度で読み終えられます。
クリエイティブの意味
結論から言うと、
「想像力を使って新しいものを創り上げる」ことです。
辞書の意味を見てみると
クリエイティブ
別名:クリエーティブ,クリエイティブ広告,広告クリエイティブ
【英】creative
クリエイティブとは、一般的には「創造的である」という意味の英語であるが、特に広告業界においては、広告として掲載するために制作された広告素材などを指す語である。インターネット広告においては、バナー広告に使用する画像などを指すことが多い。
クリエイティブの語は、基本的には、広告の形式や内容に関わらず広告素材全般を指す語である。インターネット広告でも、ディスプレイ広告(バナー広告)、テキスト広告、メール広告など、あらゆる形式の広告素材をがクリエイティブに該当する。他方で、もっぱらバナー広告を指すものとしてクリエイティブと呼んでいる場合も少なくない。
クリエイティブを特にバナー広告の広告素材の意味合いで用いる場合、テキスト広告は「原稿」などと呼ばれることが多い。媒体社などにクリエイティブを渡すことは「入稿」という。
なお、英語の「creative」は形容詞であり、普通は広告用語のクリエイティブのように名詞としては用いられない。「クリエイティブな広告」などのような場合は、広告用語ではなく、「創造的な」「創造性に富んだ」といった英語のもともとの意味合いで用いられている。
引用:IT用語辞典バイナリ

余計わからんね。
広告用語みたいな限定的な意味しか書いてないのが、分かりにくい原因なのかなと思っています。
なので、制作するものでも説明書があるものや支持されて作る場合はクリエイティブとは言わないということです。
あくまでクリエイティブは思考停止せずに想像力を使って考得て創ることです。
例を上げると、
- 広告で、キャッチコピーや全体のデザインを考えている・・・これはクリエイティブ
- 広告作成をディレクターに支持されたままをオペレーションして作る・・・クリエイティブではありません。
- 車に便利な機能を付けたデザインを考える・・・クリエイティブ
- 車を工場で組み立てる・・・クリエイティブではない
そう考えると
会社の経営もクリエイティブだと言えたりします。
- 利益が上がる仕組みを構築する・・・クリエイティブ
- 仕組みを動かして利益を上げる・・・クリエイティブではない
制作物は実際の“物”とは限らないということです。

概念を作ることも立派なクリエイティブです。
クリエイティブの必要性。何のためにあるのか
クリエイティブの必要性と何のためにあるのかを職業別にまとめて行きます。
デザイナーのクリエイティブ
- 問題解決をするため
- 物事を機能させるため
デザイナーと言ったら、見てくれのオシャレなものを作ると言ったように感じるかもですが、それよりも重要な役目が上記の二つです。
例えば、売れないラーメン屋があったときに何をすれば売れるようになるのか解決するのがデザインです。
その際に必要なものがあれば作成し、機能していないものがあるのであれば機能させ改善していきます。
有名なデザイナーの言葉を借りれば、実は「医者」に近い仕事です。

WEBなど領域が変わっても基本的なクリエイティブの性質は変わりません。
イラストレーターのクリエイティブ
- 見るものを楽しませ感動させるため
- 情報を分かりやすく伝えるため
ほぼここに絞られるかなと思います。デザイナーと同じように感じている人もいるかもですが、実際はデザイナーより領域が狭く細分化された仕事です。
ライターのクリエイティブ
- 読む人を楽しませたり感動させるため
- 物事を言葉で伝えるため
イラストレーターは使う素材が絵ですが、ライターの場合は文字や言葉です。
クリエイティブの役目
上記のような区分けはありますが、大きく基本的には「人間社会をより良くしていく」作業に変わりません。
社会を良くするには想像する力は最も必要になるスキルです。

これをすればああなる。
予測、予想しながら仮説を立て、実現させていきます。
クリエイティブの仕事について

クリエイティブを仕事したい方は一度こちらの記事をご覧ください。
最終的にはフリーランスか起業を目指していくのがコスパが良いです。
企業に属するという事は、その企業のルールに従い、ルール内でクリエイティブを行う事になります。そこでのメリットとデメリットを考えて行動して行きましょう。
クリエイティブの仕事に必要なスキルや資質


クリエイティブの仕事は才能が必要だ、とか聞いたりもしますが、これは間違いですね。
「どれだけ本気でクリエイティブを考え続けているか」です。
才能があるなと感じた人がいたら「めっちゃ努力している人」なんだなと思ってください。びっくりするくらいクリエイティブを考えているはずです。
経験から語るクリエイティブ系の仕事の闇


デザイナーがクライアントからデザインの修正を受けた際のお話です。


よし、打ち合わせ通り、バッチリ考えこまれたいいデザインが出来た。
これなら結果がついてきそうだ。
これをクライアントに見せよう。


あ〜、こことココとここを、もっと和風テイストに直して、
色も黒っぽく変更して下さい。
キャッチコピーももっと煽る感じでなんかない?


え?そうなんですか?
これじゃ打ち合わせ意味ないな
やり直しに近いし。コンセプトがばらばらになったけどいいのかな
若い時ですが、上記のようなやりとりになることが稀にあります。
原因はどうあれ、この瞬間何が起こっているかと言うと
「主導権が入れ替わりクリエイティブを考えているのがこちら(デザイナー)ではなくクライアントに入れ替わっている」事です。
クライアント(悪い言い方だと素人)がクリエイティブを考えデザイナーにオペレーションさせている状態になるわけです。
今ではそうならないように最初に配慮出来ますが当時は中々難しかったですね。
こうなってしまうと、こちらはデザイナーではなく、ただの言う事を聞くだけのオペレーターに変身しちゃっているので、当然デザインによる問題の解決もできず、その事業も失敗に終わっています。


初歩的で難しい問題
クリエイティブには共通の知識だったり感覚が必要になりますね。
【まとめ】クリエイティブの意味は?どういう仕事なのか【デザイナー10年以上の経験から語る】


冒頭でも言いましたがクリエイティブとは「想像力を使って新しいものを創り上げる」ことです。
これが何のためにあるかと言うと、問題解決だったり、人を楽しませたり職業ごとに変わっていきます。
もしクリエイティブな仕事に興味があるのであれば、その分野を考えつづけ真似をして訓練を積んでいくことをお勧めします。
じゃあ3ヶ月の訓練でプロになれるかと言ったら難しいですがスタート地点には立てる筈です。
クリエイティブ職は、成れたらおめでとうではないので、日々勉強し新しい知識を取り入れていくことを習慣にしないと、
あっという間に時代遅れの古臭いものしか作れない人になってしまいます。
そういう意味では常にスタートラインにいる感覚、初心を忘れないのは大切ですよ。
今回は以上です。参考になりましたら幸いです。
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