
デザインしててしょっちゅう煮詰まって作業が進まなくなります。
瞑想状態から抜け出せません。どうしたらいいのでしょう

私もよく経験して来たので気持ちは分かります。
今回は、
- 時間を掛けてデザイン作業をしているのに一向に完成する気配がない。
- デザインに煮詰まってしまった。
- 瞑想状態から脱出したい。
- 最短でデザイン作業を終わらせる方法を知りたい。
という方に向けての記事となります。
筆者は、グラフィックデザインを13年経験しているので、ある程度、デザイン完成までの無駄のない方法や考え方のアドバイスができるかと思います。
この記事は3分ほどで読み終われます。
デザインが煮詰まったり 瞑想状態になってしまった時はちょっと立ち止まろう

問答無用です。とりあえず作業を中断してください。
煮詰まった、もしくはさっきから全然進んでいないとか、同じような作業をグルグルループしちゃってる時は、
直ちに作業を中断してください。それ以上続けても時間の無駄です。
経験上ですがそのまま続けて、完成できる確率は10%くらいです。デザインしてる情報量が多い程、確率は下がります。仮にパンフレットなんかのデザインだと、絶対と言っていいです。出来ません。
そのまま続けるということ=当てずっぽで完成を狙う
ってことになります(笑) 良くないですよね?


煮詰まるとはこういう状態です。瞑想です。
pcでいうところの、メモリ不足や、cpuがガリガリいってる状態です。フリーズ寸前なので、脳味噌を休める必要があります。
- メモリ不足・・・自分の頭の中の机の上が不必要な情報も含めて溢れかえっている状態です。
- CPU ガリガリ・・・そのまんま脳の処理が追いついていない状態です。
本当に止めていいの?と思う方も居るかもですがOKです。デザインが進まない状態にある以上そのまま続けていても、経営的にも損失です。
日本はどこか、「脳の消耗は甘え」的な考えがあるので止めにくいかもですが、そこはデザインの現場、焦らず休憩を挟み脳を休めましょう。
私は過去この事が解っていなかったので、出来ない状態でも粘りまくって消耗していました。
デザインが煮詰まる原因と煮詰まらせない方法
原因と解決手段を紹介していきます。ほぼこの4つに絞られると思います。
デザインが煮詰まる原因① そもそも設計図が出来てない

仮の話なんですが、
家を建てるのに設計図が無い、もしくは適当な状態で、そのまま材料を揃えたり、整地したりして家が建つでしょうか?
映画を作りたいのに、絵コンテが無い状態で、何となく撮影を始められるでしょうか?
デザインもこの事が当てはまります。建築ほど具体的な数値の必要な設計図は要らないにしろ、かなり細かい完成イメージは必要です。
対策
最初の段階で設計図(ラフ)を細かく時間をかけて描きましょう。
ここで注意したいのは、
細かく描いていないのに、ラフが完成したと勘違いして作業に入る場合です。

実はラフは脳を使い、考える作業です。
完全に自分の能力の過信から起こる現象で、あとで困るのは自分なので、ラフは誰が見ても完成がイメージ出来るくらい細かめに描き込みましょう。
ここに全体の5割くらいの力を注いでもいいと思います。

サイズ感が解るので実寸で手描きが良いですよ。
文字のサイズを
- 特大
- 大
- 中
- 小
位に分けて最初に決めてしまうのがおすすめです。
文字のサイズを頼りに全体のサイズ感が掴み易くなります。
一方実は、pcでカチカチしてる作業は、脳を使ってなかったりします。というか使わないのが理想的です。
思考停止で設計図通りに行動してるだけ・・・と言うのが体力の消耗が最も少ないです。
慣れてくると、ラフ作成が脳内で完成できるようになり、PC作業にすぐ繋げられるようになってきますが、確信が得られるまではやってはダメです。
それに調子の良いとき悪いときもあるので注意です。
デザインが煮詰まる原因その② 疲れすぎている。

根本的に寝てないなどの脳が実際疲れちゃって気力も体力ゲージも減ってる状態です。
対策
まず休息をとりましょう。以前紹介した10分くらい寝るのも良いと思います。風呂に入るのも効果絶大です。
デザインが煮詰まる原因その③ 他に気になることがある。

②にも繋がる話ですが、脳の容量は決まっています。
そこに心配事だとか、気になる事なんかで、容量を使ってしまうと当然パフォーマンスは悪くなります。
対策
気にしないというのが一番です。あとは心配事を解決するしかありません。
そもそも仕事中なので仕事に集中するべきです。
デザインが煮詰まる原因その④ 仕事の前に重大な意思決定をした
最高に脳を消耗する事があったりします。それは
意思決定をする事です。
小さな事だと、今日服は何を着る だとか 今日何を食べようかなど、選んで決める作業は、実は脳を消耗させます。
ちょっと有名な話が、グッドデザインカンパニーのディレクターの水野学さんは、服を何を着るのか考えるのが嫌なので、最初から白シャツと決めてしまっているそうです。
今で言うミニマリストに通じる話ですが、水野さんの場合は2008年頃に、もうすでに白シャツで仕事をしていたんですね。
更に古くはスティーブジョブズやアインシュタインなんかもこういうスタイルで仕事をしています。
共通しているのは「決断の数を減らす為」
私も面倒なので、同じシャツを大量に買って着るようにしています。
対策
デザイン以外の決断を極力なくす。
如何に脳の消耗のない状態でデザインに挑むかが大事ですね。出来るデザイナーのファッションはシンプルな感じが多いです。
デザインが煮詰まる原因その⑤ 素材を探しながらデザインしようとしている

意外に陥り易いのが、素材探しに脳力を持って行かれるケースです。

良いイラスト素材ないかなぁ
フリーの写真無いかなぁ
ってネットをグルグルしていると気付かないうちに脳を消耗してデザインに注力出来なくなってしまう 。
探すという作業は思っている以上に脳を使っていますよ。
素材探しに限らず、2つのことを同時に進めて行くのは天才でない限りオススメはしません。ただでえ、デザインの作業はマルチタスクで情報が多いです。
対策
工程を完全に時間で分ける。「探す」と「デザインする」は同時にしないほうがいいです。ある程度、素材を探すサイトを決めておいて、毎回新規で探し回らないようにしましょう。
素材を探すだけ→休憩→素材を使ってデザインする
っていう流れでいくと良いですね。メリハリを付けて行きましょう。
他人に素材探しを丸投げでも良いですが、なかなか自分の思ったような素材を用意するのは難しいです。
デザインが煮詰まる原因その⑥ そもそも経験が少ない

経験不足からの細かい判断能力が足りないがために判断の迷いが積み重なり煮詰まることがあります。
対策
ひたすら経験や数をこなすしかないですが、
経験不足を補うのは、丁寧で決め細やかな計画しかありません。

とにかく焦らないことが重要で、
ゆっくり正確に、後々設計が合ってませんでしたと
ならないようにだけはしておきたいですね。
【 まとめ】デザインが煮詰まった時の対処方
結論をまとめます。
- 時間を掛けてでも正確なラフを描く事(全体の5割の力を注力)
- 当てずっぽうでデザインしない事
- 疲れた状態でデザインしない事
- デザインは脳の能力や容量を使う作業だということを自覚する
デザインを早く完成させる事は、利益の面でも、精神衛生上の面でも己の成長の面でも大きなメリットになります。
意識して努力すると良い好循環が生まれるので、続けていきましょう!
また、他人に任せるとかも全然可能な選択肢です。最善の方法で作業を進めていきたいですね。
それでは今回はここまでです。参考になれば幸いです。ありがとうございました。


コメント