
デザインや物作り、イラストなど、何をやっても自分にセンスが無くて嫌になります。
センスは後天的に身に付くモノなの?生まれ持った能力?努力でどうにかなるものなのでしょうか・・・。

多くのデザイナーやイラストレーター、モノ作りは勿論、やろうとすること全ての事に絡んでくるセンス。
今回はデザインやイラストのセンスについて詳しく説明していこうと思います。
私はデザインの経験が10年以上あるので、その経験を元に書いていきますね。
この記事は3分ほどで読み終えられます。
センスとは

とりあえずテキストでの意味はこんな感じ
センス
1 物事の感じや味わいを微妙な点まで悟る働き。感覚。また、それが具体的に表現されたもの。
「文学的なセンスがある」「センスのよくない服装」「バッティングセンス」
引用:デジタル大辞泉
2 判断力。思慮。良識。「社会人としてのセンスを問われる」
センス
物事の微妙な感じや機微を感じとる能力・判断力。感覚。
「ユーモアの-」「-に欠ける」
引用: 大辞林 第三版
センス
引用: 精選版 日本国語大辞典 精選版 日本国語大辞典について
〘名〙 (sense) 人それぞれの内面にある感覚的なもので、感じ方、理解の仕方、あるいは表現の仕方に現われ出るもの。特に、ちょっとした行為や微妙な事柄についていう。「センスのある服装」「音楽的センス」など。
※内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉一一「観察が…眼が鋭いから驚くテ。あの Sense(センス)(活眼)だけは貰ひたいものだ」
ここで重要なのは”感覚”と言う表現がされていることです。感覚と聞くとやはり持って生まれた能力なのか・・・と思いがちですが、
私が経験から思うには、感覚すら経験や継続する事で身に付けられると言うことです。
他人とセンスに差があると感じたとき


他人の作ったイラストやデザインに対して、明らかに自分よりセンスがあるなと感じるときがあるかと思います。こういったときに自分とどう差があるのか確かめて見るのも良いかもしれません。
する事は唯一つ、その人に”尋ねる”ことです。
いつからイラストやデザインをしているのかを尋ねてみよう

単純に経験年数です。1日何時間取り組んできたのか、どれだけのデザインやイラストを見てきたかなど聞いてみましょう。(嘘は無しですよ)
自分と取り組んでいる時間がまるで違ったりすると、納得できる筈です。己の努力継続量の少なさに泣けてきたりします。

自分も出来るようなら真似するもよし、そこで真似できないと感じたら、他の道を探すもよし・・・です。
残った判断材料は、自分がどれぐらいデザインやイラストが好きかというシンプルなもの。

ただ、本当に好きで継続したりしてる人は、頑張って継続してるとか努力しているとかの”自覚がない”から、「いや、ぜんぜん頑張ってなんかないよ~」って言ったりするので注意!
はっきりした数値を聞きましょ
子供や学生は時間が在る

当たり前ですが、学生や子供は、好きなだけ好きな事に取り組める時間があるんです。
ざっくりですが、一つの事に最高で20年弱時間をかけることが出来るわけなので、達人級にセンスが在ったとしてもうなずける筈。

イラストなんて3年描き続けていたら、読みきり漫画も描けるくらい描くのが早くなったりします。
この時間の差を大人になってから埋めるのには、やはりそれだけ時間が掛かりますね。
センスは後天的に身に付けるものです。

センスは生まれ持った感覚などでは無い

ぶっちゃけ、運動能力に関して以外は、その人独自の生まれ持った感覚なんて無いと思っています。
なぜなら
センスとは知識量に比例すると言っていいからです。
キャラクターのデザインをしなければならないのに、自分の中の引き出しに、キャラクターの知識が無ければデザインすら出来ないです。
もし、様々なキャラクターのデザインの情報や知識が入っているのなら、そこから方向性にあったものを選んで、デザインに反映させていくことができる。
そして、引き出しの中の知識量が多ければ多いほど細かいニュアンスまでデザインをすることが出来るでしょう。すなわちセンスが良いと言うことです。
知識量とは、日々継続している情報収集やデザインに触れている経験値そのものです。

経験日数も多くて知識はあるはずなんだけど、肝心なときに掘り起こせないのは、地頭の悪さかな(笑)
受け売りでは無いですが、何年も前にこんな本が出ています。
スポーツだけは、初見で差がある
スポーツの世界にもセンスはあります。
逆上がりがすぐ出来る人、出来ない人、足が早い人遅い人など、未経験でもいきなり差が出る事がありますよね。それに加えて骨格、筋肉の付き方、反射神経、こういったものは生まれ持ったものの影響が大きいです。

晩年駆けっこビリだよ。
センスとは継続と経験の結晶です

とりあえずセンスを磨きたいなら継続する
ということで、センスは継続する事で得られるので、継続しましょう。
- 本や情報を見たり読む(知識のインプット)
- デザインを見る(デザイン例のインプット)
- イラストを見る(イラスト例のインプット)
- デザインを作る(デザイン作成のアウトプット)
- イラストを描く(イラスト作成のアウトプット)
これだけやってたら完璧です。簡単な気がしないでもないでしょうか
デザインのセンスを磨くならデザインを継続する事が大前提です。
イラストのセンスを磨きたいなら、最新のイラストを研究し、自分で描いてみて描き慣れていきましょう。
継続を止めるとセンスが更新ストップする

怖いけど当たり前ですよね。
古臭い事を言ってたり、デザインが古かったりするのは更新作業をサボってる人です。
常に継続し、デザインやイラストを描く環境の中に自分を置いて、真剣に考えをめぐらせる事でセンスは更新されバージョンアップしていきます。
イラストの場合、ほぼ確実に上手いセンスの有るイラストレーターは年食ってます(笑)
センスが急成長するのは中級まで
センスを磨く際に新しいインプットをして成長が始まりますが、急成長するのは中級レベルまでです。
上位1%のセンスの持ち主になるには継続だけでは足りないかも
私も昔、イラストに関してですが「あ、こいつには追いつけないや」と感じたことがありました。
10年以上の経験を積んだ後では、そうは思わないし、当時の自分の継続量が少なすぎると理解することが出来ています。


当時は絶対に分からなかった。継続の重要性を知らなかったからです。
とはいえ、上位1%の世界トップの領域になってくると話は別なのかなと思っています。
世界トップクラスのセンスを持つであろう、ファッションデザイナー、イラストレーター、デザイナーは人一倍の継続はデフォルトで行い、
運や時代背景なんかが絡んでくるので、継続して行く中で運が良かった人は上の世界に行ってしまうんでしょう。
まとめ


という感じで今回は以上です。
長年継続をしてきて、他人にセンスの差を感じて絶望して辞めてしまうのは勿体無いです。
相手も自分と同じだけ継続しているなら、追いつくのは難しいかもしれないですが、確実に自分は成長している訳なので気にしないでOKです。
上位10%のセンスの持ち主を目指して頑張りましょう。運が良ければ更に上のステージに行けるはず(笑)
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